歳暮の茶会の花
寒い日が続きますね…こう寒いと冬眠したくなりますが、そうも言ってられません。私は恐らくそうではないと思いますが、冬は日照時間が短くなることもあり、鬱々とした気分になりやすいと聞きました。
実際、当教室に通ってられる方の中にも、「なんかやる気が出ない」と仰っている方がいらっしゃいました。そこで私なりの良い方法をお伝えしたらちょっと元気が出たとのことでした。一安心といったところですが、皆様もどうぞお気を付けを。
さて、随分ご紹介が遅くなってしまいましたが、大晦日に茶会をしましたのでその際の様子などを書いてみようと思います。大晦日と言えば「除夜の鐘」ということで、大晦日にする茶会を「除夜釜」などと表現することもありますが、今回は昼の茶会でした。
また、大晦日の夜から元旦にかけて炉の中の炭に灰をかけておき、それを翌朝の種火とする埋火という行事をされるところもあります(もっとも本来は大晦日に限りませんが)。今の感覚だと「そんな火事になったりするかもしれないから危険では?」と思われるかと思いますが、ガスコンロやましてやIHなんてなかった時代には火をおこすのは大変だったことと思います。
そこで翌日の種火を大事に、火事にならないよう工夫して、取っておくことが重要だったのでしょう。今は簡単に火がつけられますし、火事のことを考えるとなかなか難しいことと言えると思います。「大晦日だけでも」と残されるところもありますが、当流では現在はしておりません。いつかすることもあるかもしれませんが、やはり火事のことを考えると怖いですね。
さて、話が逸れてしまいましたが、今回はこんな花を入れてみました。

乙女椿です。この写真は茶会を終えてから撮ったので、暗くなってしまった為電気をつけて撮影していますが、灯りが異なると随分雰囲気も変わってしまいますね…
花ももう少し閉じていたのですが、随分開いてきています。現在では椿は茶席において「つぼみの状態」で入れることが多いですが、古くはそうでなかったという説もあります。この辺りはなかなか分かりませんね。
花入は何度か登場しております、昨年のお正月に作りました一重切です。一年の締めくくりにと思って使いましたが、最初の青竹のころとは随分雰囲気が変わりました。青竹と油抜きした竹(白竹などと言います)とは当然色が違うので雰囲気が変わりますが、もう少し違うような気もします。上手く言えませんが…

入れている花が違うので印象が変わりますが、青竹の頃はこんな感じでした。上の輪の部分を見ると少し色が変わってきているので、切ってから少し時間は経っています。
今年もいくつか花入を作りましたので、またの機会にご紹介できればと思います。
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