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続・読みの解説(白玉か…)


今日も暑かったですね。しかし、そろそろ8月も終わりに近づきましたので、だんだんと涼しくなってくれることと思います。茶会の準備など色々と課題も多いですが、なんとか頑張っていきたいです。

さて、今日は先日の読みの解説の続きです。
書4
こちらでしたね。しかし、何度見ても字と字のつながり(連綿)の部分が気に入りません。まあ、こればかりは日々の精進しかありませんね。

今回は2行目ですが、

つゆとこ多へて きえなまし物を


と書かれています。

つまり、

露と答えて 消えなましものを


ということですね。

今回のポイントは頻出文字の「多=た」くらいでしょうか?案外「つ」も読みづらいかもしれませんが、それは私の書き方の部分もあると思います。個人的には「え」が出てきたのは少し珍しい気がしました。その前に「へ」で「え」と読んでいるので重複を避けたのかもしれませんね。

これで全て読めましたね。伊勢物語の有名な六段(「芥川」として古典の教科書などによく掲載されていますね)の

白玉か なにぞと 人の問ひし時
露とこたへて 消えなましものを


の和歌ですね。

「あれは白玉(真珠)ですか?何ですか?」とあなたが尋ねた時に
「あれは露ですよ」と答えて消えてしまえば良かったのに…


といったところでしょうか。

今回の部分はだいぶ読みやすかったのではないでしょうか?慣れてくるともっと読めるようになります。しかし、書体が変わるとまた苦労します。そういう意味では他の書体もご紹介できると良いのですが、私が書けませんので厳しいですね。しかし、この書体であっても、こんな書ではいけませんね。もっと精進しなければ!




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読みの解説(白玉か…)


今日は夕立が随分降りましたね。お蔭で随分涼しくなった気がします。降る前はかなり蒸し暑く大変でしたがこの気温なら過ごしやすいですね。庭のコケも一気に青々としてくれてホッとしています。

さて、今日は久しぶりに「書」カテゴリーの記事を。毎回下手くそな字をお見せするのが心苦しく、また大変恥ずかしいのですが、お付き合いいただければ幸いです。

書4
今回はこちらの和歌を。これまでご紹介してきたものは全て伊勢物語の和歌を書いておりますが、今回も伊勢物語の和歌ですね。これは手元にある手本の関係と、個人的な好みです。後は、伊勢物語の復習もできるので一石二鳥です。

それでは一行目から見ていきましょう。

白玉可なにそと人のとひしとき


と書かれています。

つまり

白玉か なにぞと人の とひし(問いし)とき


ということですね。

最初の「白」という字は分かりやすいですが、「玉」は「む」かな?と思うかもしれませんね。和歌が書かれていると分かる場合は「57577」を頼りに想像することができるので良いのですが、和歌でないとちょっと難しいこともあります。

「可=か」はこれまで何度もご紹介していますので、「すぐに分かった」という方もいらっしゃるでしょう。「な」はいまの字と同じ「奈」がもとになっていますが、右側の点がないので分かりにくいかもしれません。「る」と区別がつかないことがよくあります。

次の「に」は今と同じですからすぐに分かりますが、「そ」は一番下の部分が今と反対向きですから「ろ」かな?と思われるかもしれませんね。この辺りは前後の文脈から判断していますが、もっと良い方法があるのかもしれません。あれば教えて欲しいですね…まあ、こればかりは地道に頑張るしかない気もします。

次の「と」以下は分かりやすいですね。個人的にはこの日は字と字を続ける「連綿(れんめん)」が全然上手くいかなかったことが気にくわないです。まあ、腕が悪いので仕方ありませんね。もっと精進しなければ!

これまで紹介してきているのは「定家様(ていかよう)」と言われる藤原定家の筆跡をもとにした書体です。書道をされている方からは見向きもされないことも多いですが、遠州流系統のお茶をする者にとっては非常に大事な書体です。どこかに定家様を教えてくれる書道教室があれば良いのですが…




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読みの解説


このところ暖かい日が続いておりましたが、明日は寒くなるそうですね。と言ってもそれでも平年よりも高めの気温ということのようですが、ちょっと信じられません。

さて今日は久しぶりの読みの解説シリーズです。もう少し頻繁にできれば良いのですが、書いている時間が余り無いのと、上手に書けないのでこんなペースになってしまっています。

書3
毎回自分の書いたものを撮っていて思うのですが、写真を撮るのは難しいですね…この写真も下の方は光が強いせいか白っぽくなってしまっております。ただ、写真の撮り方どうこうよりも字が悪いのが最も気になります…

今回は

我見ても ひさしくなりぬ すみよしの
きしのひめ松 いくよへぬらむ

と書かれています。これは変体仮名も少なく読みやすいですね。

実際にかかれている字は

我見ても ひさしく奈利ぬ すみよしの
きし乃ひめ松 いくよへぬらむ


ほとんどが今の平仮名と同じ書き方ですから今回は分かりやすかったと思います。一行目の仮名では「な(奈)」と「り(利)」がポイントでしょうか?「な」は右上の点が無いだけですから想像しやすいですね。「り」は何度か解説したように、小さめは「り」、大きければ「わ(和)」と覚えておけばある程度は対応できるかと思います。

他に1行目で読みにくいのは「見」と「も」でしょうか。「見」はこの書体の場合、このように書かれることが多いです。

2行目はなんといっても「ら」でしょう。個人的には「ら」と「む」のつながりが気に入りません…今回はできるだけ分かりやすいようにと思い、大きめに書いてみたのですが、それが失敗のもとだったかもしれません。

なんとか頑張って稽古してもっと上手に書けるようになれればと思います。




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続・読みの解説


昨日はスーパームーン、一昨日は中秋の名月と「名月」が続きましたね。幸いお天気に恵まれましたので綺麗に見ることができました。

さて今日は以前に解説しておりました読みの続きです。
書2
こちらでしたね。前回は1行目でしたので今日は2行目です。最初の「か」は分かりやすいですね。次の「ら」は少し読みにくいですが、「くれ」は分かりやすいかと思います。続け字になっている部分が少し太いので分かりにくいかもしれません。

「な」は右上の点がありませんが、なんとなく分かるかと思います。ただ、書き方によっては「る」に見えることもありますので注意が必要です。次の「ゐ(い)」は書き始めの横画が無いですが、この字を知っていれば読めるかと思います。

「に(尓)」は頻出文字ですので覚えるしかありませんが、覚えてしまうと読みやすいです。次は漢字の「水」ですね。この中では「一番マシに書けたのでは?」と思います。

次は少し分かりにくいですが、「くゝる」です。踊り字と「る」が分かりにくいですね。1行目の「る」と同じような書き方をしていることを見るとこのような書き方をする方だということですね。書いた人の癖を捉えることも重要です。

最後の「とは」は分かりやすいですね。今回の書は随分読みやすい文字が多かったと思います。ただ、私の字が下手くそで読みにくい部分も多かったかもしれませんが…慣れることで読める字が少しずつ増えていきますので、今後も何とか頑張ってこのシリーズを続けていけるようにしようと思っています。





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久しぶりの読みの解説


シルバーウィークが始まりましたね。その影響なのか、昨日は当ブログが表示されないことがありました。せっかくご訪問いただいたのにご覧いただけなかった方には申し訳ないことでございました。

さて今日は久しぶりの読みの解説シリーズです。以前記事を書いたのはもう半年近くも前のことですが、また書けた時に少しずつ後紹介していければと思っております。

書2
最近の稽古不足が如実に表れた字となってしまいお恥ずかしい限りです。最近母がまた熱心に書の稽古に取り組んでおりますので、私の稽古する時間がなかなか取れません…

言い訳はともかく、読みの解説をしていきましょう。

ち者やふる 神代もき可寸 立田か者
からくれなゐ尓(爾) 水くゝるとは


と書かれています。

ちはやぶる 神代もきかず 立田がわ
からくれないに 水くくるとは

 
有名な和歌ですので、ご存知の方も多いかと思います。最近この和歌をタイトルにした漫画があるそうですね。どんなお話なのか一度みたいです。

さて一行目ですが、最初の「ち」は今の字と同じですから大丈夫かと思います。次の「は(者)」は以前ご紹介していた時も何度も出てきましたね。この字は覚えるしかありません。でも頻繁に出てきますのですぐに慣れると思います。

「や」は分かりやすいですね。「ふる」は読みやすくは無いですが、今の字とそう変わりませんね。「神代」は漢字だというのはすぐに分かりますが、少し「神」が分かりにくいかもしれません。「も」は横画が1本ないですが、なんとなく分かるかと思います。

「き」は非常に読みやすいですが、「か(可)」は慣れないと分からないですね。これも「は(者)」と同じように以前の解説でも何度か出てきていましたね。「す(寸)」は少し戸惑うかもしれませんが、この位の書き方だと分かりやすいかと思います。

「立田」は読みやすい漢字ですね。「か」は大丈夫でしょう。「か(可)」だけでは無く、たまに今と同じ「か」も出てきます。「は(者)」はこの行だけで2回も出てきましたね。

このように「か(可)」や「は(者)」のように頻出する変体仮名を覚えておけば、それだけで随分と読みやすくなります。この書体は余り続け字になっておりませんのでまだ読みやすいですが、「連綿(れんめん)」と言われる流れるように続けた字で書かれたものは読みにくいですね。

しかし、慣れることで少しずつ読めるようにはなります。私もまだまだ諦めることなく頑張っていきたいと思います。2行目は次の機会に。




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(続)読みの解説


昨日も今日も朝がだいぶ早く、昨日は疲れてそのまま寝てしまい更新できませんでした。いつもは頑張って起きて更新するのですが、今日は早く出ることが分かっていたのでそのまま寝ておりました。

さて今日は先日の読みの解説の続きです。なお先日の記事に大変ありがたいコメントを頂戴しました。あんな解説では伝わりにくかったのではないかと心配しておりましたが、参考になれば幸いです。

では今日は2行目の解説です。
書1.
2行目は

夜ハ尓(爾)や君可ひと利こゆらむ

と書かれています。

「夜」は今と同じ漢字ですが、少し崩し方にクセがありますね。「ハ」はカタカナと同じなので読めるかと思いますが、急にカタカナが出てくると驚きますね。まあ書いている方はカタカナと思って書いている訳ではないのですが。

次の「尓(爾)=に」という字はよく出てくる変体仮名です。「爾」の略体字が「尓」で、それを崩してこのような仮名にしています。この「に」はよく出てくるので覚えておきましょう。

さて次の「や君」は読めますが、その下の「の」の小さいもののような字は「可=か」です。「の」と間違えやすいのですが、このような書き方の場合は「か」であることが多いですね。なお、「の」は「乃」や「能」と書かれることが多く、「の」と書かれることはそう多くありません。また書かれる場合はもう少し大きく、「の」と分かるような書き方が多いように思います(人によって異なります)。

この「可=か」は大変よく出てきて、しかも最初は間違えやすい変体仮名なのでこれも覚えておきましょう。

次の「ひと」は読みやすいですね。「と」が小さいのが少し読みにくいかもしれませんが、次の「利=り」よりは読めると思います。「『り』?、『わ』じゃないのか?」と言われそうですが、「り」です。なお「わ」の場合はもっと大きく横長に書かれることが多いです。

あとの「こゆらむ」は大丈夫ですね。「ら」が少し読みづらいかもしれませんが、なんとなくの文脈で想像できますね。和歌の場合は、字余りなどありますが、文字数がある程度予想できますので読みやすいです。これが手紙(消息)となるとそれが使いにくいので難しいですね(定型文もありますが)。

私も先日ある茶会で遠州公の和歌入りの消息を拝見したのですが、和歌の部分は読めましたが、手紙の本文のところは半分程度しか読めませんでした。もっともその手紙は本文と和歌の部分の書体が違ったので、それが大きな理由でもありますが…

まあ最初はなかなか読めませんが、だんだん慣れてくると少しずつ読めるようになってきます。今後も時々こういった記事を書いていければと思いますので、ご参考にしていただければ幸いです。

桜3
この間の日曜に松殿山荘で撮った桜です。あれから暖かい日があり、京都の桜も一気に満開です。でも明日からの雨ですぐに散ってしまいそうですね。

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少しずつ読めるように


今日はとても暖かい日でしたね。近畿地方では夏日となった地域もあるそうです。気が付けば、もう明日から四月なんですね。早いものです。

さて今日は「以前ご紹介した私の字」の読み方の解説をしてみようと思います。書道をされている方にはつまらない内容だと思いますが、茶道を習っていても「習字なんて中学校の授業でやったきりだよ」という方もいらっしゃいますので、少しでも参考になれば幸いです。
書1.
これでしたね。お恥ずかしい限りの字ですが…(でも自分で書くようになり、少しずつ読めるようにはなってきたように思います)

風吹者於きつしら浪多つ多や万
夜ハ尓(爾)や君可ひと利こゆらむ

と書かれています。

読みは以前ご紹介した通りで、

風吹けばおきつしら浪たつたやま
夜には君がひとりこゆらむ

となっています。

最初の「風吹」は漢字で、割と読みやすいかと思います。「吹けば」の送り仮名の「け」は省略されています。

「者」で「は」と読むのは、昔はよくあったようです。こういったものを「変体仮名(へんたいがな)」と言い、覚えるしかありません。ただこの字を「者」と認識することも難しいかもしれませんが、これは見慣れればすぐに分かる方です。頻繁に出てくる書き方でもあります。

なお変体仮名はそこまで数は多くないのですが、漢字仮名混じりの文であればどれが漢字で変体仮名なのかを見極めるのが難しいかもしれませんね。私もなかなか苦労します。

「於=お」も変体仮名です。これもよく出てきます。次の「(お)きつしら(浪)」までは今と同じ平仮名ですね。「き」から「つ」へ続けるところが太くなってしまったのが気に入りませんが…

「浪」はなんとなく読めるかと思います。ちょっと崩されていますが、想像はできる範囲かと思います。次の「さ」の横線が抜けたみたいな字は、よく見る変体仮名ではありますが、最初はすんなりと読めない字だと思います。
これは「多=た」と読みます。「何をどう略したらそうなるんだ!」と言いたい気もしますね。まあこれも頻繁に見ますので、覚えるしかないと思います。

「つ」はそのままの平仮名ですね。そしてもう一度「多=た」が出てきます。右の行の最後の文字がまた読みにくいですね。
これは「万=ま」と読みます。この崩し方は少し分かりにくいですね。よく見る崩し方はもう少し「万」という形が認識できるのですが、この書を元々書いた人(遠州公です)の崩し方は認識し辛いです。

これで右の行は終わりです。思った以上に長くなってしまったので、続きは次回にでも。

菓子108
先日なんとか買えたハーゲンダッツのアイスの中身です。美味しかったですが、わざわざアイスにしなくても良かった気もします。


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結果の見える庭掃除と見えない書の稽古


今日は朝から雨ですね。ある程度雨が降っているので、今日は朝の庭掃除はお休みです。しかし、雨と昨日頑張って掃除をしたお陰で随分庭が綺麗になりました。庭掃除はなかなか大変ですが、少しずつ結果が見えてくるのが嬉しいですね。

庭掃除は少しずつ結果が見えますが、全然結果がついてこないのが書の稽古です。以前も書きましたが、私が今取り組んでいる書体は主に2種類です。一つ目は当流の流祖高谷宗範が勉強していた顔真卿(がんしんけい)の書体、特に個人的に好きな「多宝塔碑」の書体と、当流の基本となった遠州流の流祖小堀遠州公の書体の二つです。

遠州公は道具などの箱書きに定家様(ていかよう)や八分隷(はっぷんれい)と呼ばれる書体で書かれています。最近その定家様を稽古しているのですが、全然上達しません…

大変お恥ずかしいですが、先日私が書いたものをご紹介します。
書1.
なお、実際はもう少し下手なのですが、写真のマジックで元の書よりも随分上手く見えます(笑)

古今和歌集にあり、伊勢物語にも出てくる有名な和歌ですね。

風吹けば 沖つ白浪(波) 龍田山
夜半にや 君が一人越ゆらむ     (よみ人しらず)

どうやったらそう読むんだという文字もありますが、解説はそのうちできたらと思います。

これは私の手元に遠州公が書かれたものが載っている本があるので、それを手本に稽古しているのですが、基礎ができていない為でしょう、線の太い細いが上手く表現できず苦労します。

ただこの方法では伊勢物語にある和歌だけしか書けません…それぞれの字をよく稽古して、どんな文章でも書けるようにならないと使い物になりませんから大変です。でも書く稽古をするようになり、少しはこういった書も読めるようになってきました。と言っても全く読めないものも多いですが…

こんな程度でブログに載せるなよ…というような字ですが、「これなら私でも書けるぞ!」と思ってお稽古していただければと思います。私を踏み台にするつもりで皆さんも何かに打ち込んでもらえれば幸いです。


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書のお稽古


今日は書のお稽古について書いてみようと思います。

以前書かせてもらったかもしれませんが、私は左利きの為、昔から字が綺麗ではありませんでした。もっとも左利きでも上手な字の方はいらっしゃるでしょうが、私の場合は残念ながらそうではなかったようです。さすがにいつもまでもそうは言ってられないので、最近は少しずつ稽古するようになりました。

お茶では字を書くこと、それも筆で書くことが求められる機会が結構あります。茶事の招待状やお礼状は基本的には筆で書きます。もっとも忙しい世の中となった最近では筆でなくても構わないこともありますが、やはり筆で書く方が丁寧な印象ですね。字が汚い私のような者でも、一生懸命書けばそれで良いと思います。まあ字が綺麗なことに越したことは無いのですが…ただ余りに達筆で読めないのもちょっと困りますね。出す相手がそういった字でも読める人かを考えて書いてあげる心配りも必要かと思います。

話は変わりますが、当流の流祖高谷宗範は「桂堂」とも号し書道にも力を入れておりました。宗範は古法帖に造詣が深く、王羲之(おうぎし)や顔真卿(がんしんけい)の書法を学んでおります。どうやら顔真卿に学ぶところが多かったと思われます。

なお、もし一つ書体を身に付けられるなら、私は顔真卿の多宝塔碑の書体を迷わず選びます。高校の世界史の教科書に載っていた写真を見て衝撃を受けたのを今でも覚えています。そういった意味で流祖と好みが似ているのかもしれませんね。

顔真卿 「多宝塔碑」
顔真卿
画像提供:東京国立博物館



また当流は遠州流の流れでもありますので、遠州公がよく書かれた定家様(ていかよう)や八分隷(はっぷんれい)も勉強せねばなりません。もっとも遠州公の八分隷と言われる書については、「曹全碑」などに代表される書道における「八分隷」とは少々異なる書風とも言えるかと思います。こういった書体というのは書道教室で教えられていることはほとんど無いかと思いますので、全て独学でするしかありません。本当は筆遣いなどの基礎をちゃんと勉強してからの方が良いのだとは思いますが、中々そんな時間もありません…

もし、定家様を教えているという書道教室があればご連絡いただけると幸いです。



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プロフィール

山荘流茶道教室

Author:山荘流茶道教室
京都市東山区にて山荘流の茶道教室を開講しております。
静かな環境で非日常を楽しめる教室を目指しています。

初心者の方から丁寧にお教えいたします。もちろん他の流派を習っていた方やブランクのある方も大歓迎です。

ご興味を持たれた方や習ってみたいなと思われた方は、どうぞ気軽にメールフォームからご連絡ください。

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