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道具の扱いについて


昨日は凄い雨でしたね。日中は雷もすごかったようで、自宅では一瞬電圧が不安定になったのか蛍光灯が数秒暗くなったそうです。落雷は電子機器に影響を及ぼすこともあるので注意したいですね。

さて、今日は茶道具の扱いについて少し書いてみたいと思います。茶道を習っている方でも、教室で道具の扱いを丁寧に教えてもらうことは少ないかもしれません。点前のことや作法については大抵の教室で教えてられると思いますが、様々な道具の扱いを教えるというのはなかなか大変です。

「いやいや、扱いなんか当然教えてもらっていますよ」と思われる方もいらっしゃると思いますが、茶碗や茶器の扱いは分かっても掛け軸や風炉釜などの道具の出し方しまい方まで自信を持ってできるという方は少ないのではないでしょうか。

自分でも道具を持って、自宅でも稽古されている方にはそういった道具の扱いもしっかりと教えることが重要ですし、習われている方からも色々と質問されることと思います。しかし、「お茶の稽古は教室のみ」という方にとってはなかなか道具の扱いという部分まで興味が向かないということもあるかと思います。

特に習い始めて間もない頃は点前などを覚えるのに必死で、それ以外のことは頭に入らないということもあるでしょう。慣れてきたところでそういった道具の扱いなども考えられるようになると良いのですが、新しい点前を覚えることに楽しみを見出す方が多いように思います。

最近では「そのまま道具の扱いに目を向けることなく先生になる方も少なくないのでは?」と思うことがあります。実際に茶会などでびっくりするような光景を目にすることもありますし、すごい話を聞くこともあります。

確かに茶道では使う道具も様々ですから、そういった道具全ての扱いを茶道を習う方全員が知る必要があるとは思いません。しかし、なるべく早い段階から身近な道具の扱いには興味を持って、道具によって扱う際の注意が色々とあるんだなと知ることも大事なのではないかと思います。

教える方もなかなか手間がかかりますが、面倒くさがらずにしっかりと伝えていければと思っています。まあそのためには教える本人が日頃からきっちりと道具を扱うことが一番大事なのですが…こちらも面倒くさがらずに頑張りたいと思います。

そういえば、先日始めたTwitterですが、早速フォローしてくださった方がいらっしゃいました。ありがたいことです。ただ、余り使い方を理解しておらず失礼なこともあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。




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茶碗が臭い…


一昨日は秋分の日、お彼岸の中日でしたね。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますように、この時間になるとかなり涼しくなりました。とはいえ、今日明日の日中は日が差し暑くなるそうですので(今はまだ随分涼しいですが)、すぐに…というわけでもなさそうですね。

突然ですが、皆さんは茶碗が臭いと感じたことはありますか?私は以前茶会でお茶を飲んだ際にかび臭いと感じたことがありました。また、別の茶会では化学薬品のような臭いがする茶碗でお茶を飲んだことがあります。

土物と呼ばれるような表面に釉薬がかかっていない茶碗は水分が浸み込みやすく、その水分などが原因でカビが生えることもあります。目に見えるカビまで発生しなくても、何か茶碗がかび臭いということはしばしばあります。

そういった水分の浸み込みやすい茶碗は長い時間乾燥させる必要があります。当流では基本的には使いませんが、楽茶碗の場合は扱いが大変だと聞きます。使う日の前の晩からぬるま湯につけておき、乾燥も1か月程させると聞いたことがあります。

しかし、忙しいこの現代ではなかなかそんなことは難しいですね。そのせいか分かりませんが、茶会で出てくる楽茶碗がかび臭いということがたまにあります。乾燥が少なかったのか、それとも蔵などにしまい込んだままだったことで埃っぽい臭いがするのかもしれません。

どちらにせよ、茶会で使う楽茶碗は大事にされていることが多く、持っている本人でさえ、その茶碗でお茶を飲むことが少ないのかもしれません。そんな状況ではその茶碗が臭くても分かりませんね。

なので、普段から使っている茶碗でなければ、一度自分でお茶を飲んでみて使い勝手などを確かめることも大事ですね。

なお、茶碗の臭いを取る方法は昔から色々言われており、お湯で煮たり、米びつの中に入れておいたりなど様々な方法があります。ただ、当流では使用しないのでよく分かりませんが、楽茶碗は煮ない方が良いと聞いたこともあります。

蔵の中などにしまっておいて、埃っぽい臭いがついているだけであれば、まずぬるま湯で洗い、だんだんと温度を上げて最後は暑いと感じるくらいのお湯で洗えばたいていは取れるはずです。

一番良い方法は変な臭いをつけないことですから、どんな大事な茶碗でもたまには使用して、よく乾燥させてしまうことが大事でしょうね。

菓子219
先日のお稽古でのお菓子。阿闍梨餅で有名な満月さんの「満月」です。現在は土日祝のみ、本店と金閣寺店で販売されています。




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ウコン布


このところ庭では鶯(うぐいす)が鳴き始めていて、可愛らしい声を聞かせてくれます。掃除をしている時に良く鳴いてくれるので、いつもそれを楽しみに掃除をしております。

さて今日は道具を包む布について少し触れてみたいと思います。時々茶碗などの道具がこのような布にくるまれているのをご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
ウコン1
この布はウコン布や黄袋などと言い、ウコンで染めた布とされています。現在ではウコンではなく、黄色い染料で染めたものもあるようですが、元々はウコンで染めた布を使っておりました。

ウコンで染めることにより防虫効果が期待できると言われておりますが、「その程度の量ではそういった効果は期待できない」とする考え方もあるようです。まあ防虫効果が無くても、道具を保護することはできますし、何より少し高級感が出ますので、現在でもよく使われております。

ウコン2
こんな感じですね。

ウコン3
この状態で箱に入れるわけです。持ち運びをしたり、箱の大きさによっては、この上から紙で包む場合もあります。ただ、色落ちしやすいとも言われておりますので、紙で包んでからウコン布で包まれることもあります。

「こっちじゃないといけない」という程のことでは無いかと思いますが…色々やり方があると迷いますね。

なお普段しまっている時はこの状態で構わないのですが、道具によっては年に1~2度虫干しをされることもあるかと思います。その際には、この布や紙も干すことが必要です。また布や紙にカビが生えていれば交換しなければなりません。

「大事な道具だから」といって「しまいっぱなし」にしておくと、カビが生えたりすることもあります。年に1~2度は箱などから出して様子を見てあげないといけませんね。

なおもしこのウコン布を変えるならば、ウコン布だけでも販売されています。

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こちらは10枚でこの値段なので、お試しに買ってみるのも良いかと思います。寸法は上の写真を参考にしてみてください。大きい場合は切って使えば良いですが、小さい場合は困りますね。まあ茶碗くらいなら大抵大丈夫かと思います。

なかなかこういった物が小ロットで買えるということは知らないですね。私も最近まで知りませんでした。何かの参考になれば幸いです。


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先日の菓子器


今日は先日ご質問のコメントを頂戴しました菓子器をご紹介しようと思います。その時はこの写真をご覧いただいてコメントをいただきました。
お菓子96

この菓子器は私の祖父(こちらの父方の祖父はお茶とは関わりがなかったのですが)が記念品としていただいたものです。お菓子があるとどんなものかよく分かりませんので、お菓子なしの写真をどうぞ。
菓子器
このように中には椿の模様が打ち出されています。こういったお菓子の場合、当流ではお菓子を人数分しか盛らず(普段は少し余るように盛ります)、全員が取ってしまって模様が見えるようにすることもあります。

そういった時は末席に座った人(お詰と言いますね)は、再度正客に菓子器を返して見てもらいます。または正客からお詰に対して菓子器を戻してもらうように請います。

さてこの菓子器は広島県の伝統工芸品で「銅虫(どうちゅう)」と呼ばれる金属工芸です。なお、現在では「虫」の字は「蟲」と記すようですが、この器の裏には「銅虫」と記されています。

このお盆を送ってくださったのは廣島文理科大学の植物学教室の方々だと箱には記されています。祖父とは面識が全くありませんが(両親が結婚前に亡くなっています)、立派な先生だったと聞いています。先日出てきた写真を見ると結構な男前でしたが、私は…祖父には似なかったということですね。

話がわき道に逸れてしまいましたが、祖父は他にも薩摩焼の香合などを教え子の方達(?)から贈られたりしております。当時の知識人達は随分風流な方だったのですね。ありがたいことにそういったものを私や母は使わせていただいています。




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最近の私の茶杓削りについて


最近何本か続けて茶杓を削りましたが、少しは素早く、ある程度思い通りの形に削れるようになってきた気がします。先日の松殿山荘公開時の呈茶席でも自作の茶杓を使いましたが、良い煤竹で作った茶杓だったので、「プロが作ったのかと思いました」と仰ってくださる方もありました。そうやって褒めていただくとお世辞でも嬉しいものです。

まああの時は完全に良い竹に助けてもらいました。ある程度曲げたり、削ったりできるようになると後はどんな竹を探してくるかというところがポイントになってくると思います。よっぽど上手な人は何気ないどこにでもあるような竹からも立派な茶杓を作られるのだと思いますが、そこまでは上手ではありませんからね…

それに遠州公は非常に綺麗な竹で削られているので、そういった茶杓も作ってみたいなと思います。家来に竹を探してこさせるなんてことはできませんが、遠州公よりは自由に動き回れるのでなんとか頑張ってみようと思います。

まだ上手くできた本数が多くないので、写真をご紹介してしまうと当家のお茶事などに来られた方から「これはブログで見たものですね」と言われてしまいそうなので、もっと本数が多くなったらいくつかご紹介してみようと思います。




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現在製作中の茶杓


先日から「茶杓を削らないといけない」と思っておりましたが、先日なんとか2本完成させることができました。しかし、一度作り始めるとまとめて作る癖があるのか、現在新たな茶杓を製作中です。

茶杓8
このような感じで竹を曲げて、糸でくくって固定します。作り方は人それぞれだと思いますが、今回は私もこのように糸で固定しました。なお櫂先の角度によっては固定せずに作ることもあります。

茶杓9
こうやって紐で固定しておけば、その形に決まってくれます。

私の曲げ方は水に数日漬けておき(竹の種類などによって日数は変えます)、ろうそくの火であぶり曲げています。人によってはお湯で煮て曲げることもあるようです。なお、私が竹を購入するお店のご主人はアルコールランプであぶると仰っていました。

アルコールランプの場合、炎が揺れないのでピンポイントであぶることができ、自在に曲げることができるそうです。私は思い通りの場所で曲がらなかったら、それも味だと思って曲げているのでろうそくで十分です。まあろうそくでもほとんど思い通りの場所で曲がってくれます。

さて今回曲げた竹はどんな茶杓になってくれることでしょう?




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灰器と風炉の炭点前


今日は灰器と風炉の炭点前について書いてみようと思います。

当流では五徳を使う風炉の場合、灰器を持ち出し、炭点前の途中で灰をまきます。灰をまく理由としては、炭が燃えた後が白くなる為にそれを消すことと言われています。また、湿らせた灰をまくので、水蒸気が発生しよく炭が燃えるからだという説もあります。

以前も書きましたが、当流では風炉・炉ともに湿した灰を用いますので、灰器には常に湿した灰を入れます。他の流派では風炉の際には白い灰(藤灰と書かれていました)を用いられるところもありますが、当流ではこのような湿し灰を入れます。
灰器
今回の灰匙は当流の物(遠州好のものは以前の記事をご覧ください)ではありませんが、形はほぼ同じなのでお稽古に支障はありません。なおその右に乗っている羽は小羽や一ツ羽などと言われる羽箒です。こちらは五徳や前瓦(下の写真の白い物です)を掃きます。
炭6
ちなみにこの一ツ羽を使うのは五徳のある風炉の炭点前のみです。

この一ツ羽の扱い(灰器も含む)があるので、五徳のある風炉の炭点前は難しいと感じる方も多いかと思います。実際私も昔は中々苦手な点前の一つでした。なお当流の本来の稽古手順では、炭点前の中で一番難しいと思われるこの点前を最初に習います。個人的にはそれでは大変だろうと思いますので、私は順番を変えて教えています。

炭点前というのはどこでもそんなに見る機会がありませんので、中々興味を持ちにくいかもしれません。しかし、実際の茶事では大きな役割を果たす点前です。ぜひなんどもお稽古して慣れて、この炭点前に興味を持っていただきたいものです。



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炭点前と香合


当教室に今月より炭のお稽古を始められている方がいらっしゃいます。そうすると炭を切り、炭道具も考えないといけないので、色々手間が増えます。もっとも、それだけ習得されたと喜びながら準備をしていますので、全く苦痛は感じませんがね。

ただ炭道具の選択にはいつも頭を悩ませています。恐らく炭道具まで豊富に揃えてられる教室というのはそう多くないでしょう。当教室も豊富とは言い難い状況で、炭斗(すみとり)などいつもどうしようかな?と考えてしまいます。いつも同じ道具でももちろん構わないのですが、道具を換え気分を変えることで、非日常の空間を感じ、新鮮な気持ちでお茶に向き合って欲しいと考えています。そうすると中々道具が決まらなくて大変です。

さて先日より当教室で使用しております香合をご紹介しようと思います。
香合3
蔦(つた)の木を使い、鶺鴒(せきれい)が描かれています。なおちょうど今の時期は「白露」の次候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」の時期にあたります。そうすると今の時期にぴったりと言えますが、俳句の季語では鶺鴒は秋全体に渡り使われるので、秋のうちは十分使えますね。

そういった時候のことなどをできるだけお話して、古くから日本人が感じてきたものを身近に感じてもらえるように心がけています。そうすると季節に因んだ道具を使うことが多くなりますが、そういった道具ばかりでは面白みがありません。その辺りのさじ加減が難しいなと思っています。



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先日購入した茶巾のレビュー


今日は先日購入した茶巾(ちゃきん)について書いてみようと思います。茶巾については以前当ブログでご紹介させていただきましたので、そちらも良ければご覧ください。

今回購入したのは2種類でどちらも当流で使用する「保田織(ほだおり・「ぼたおり」とも)」の物です。サイズはどちらも横(長い方)が曲尺で1尺、縦(短い方)が5寸です。昔はこの寸法でしておりましたが、今は縦が4寸5分~4寸位の物を使うことが多いです。

まずは

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こちらの茶巾です。こちらの茶巾は非常に安いのが魅力的ですね。使用感は随分固めなので好みが分かれるかと思います。また薩摩焼などの表面に金があしらわれているような茶碗なら金が取れてしまうのでは?と心配になるかもしれません。まあそういった茶碗でなければ問題なく使えます。それに使っていくうちに柔らかくはなりますからね。

次はこちらの茶巾。

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こちらは先程の茶巾と比べると柔らかい感じでした。私はこれくらいの方が好みですが、こればかりは人それぞれですからね。なおこちらの茶巾の方が少し高いですが、5枚セットでも販売されていて、そちらは少しお得です。茶巾は消耗品なので枚数が必要ですからね。

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このセットでもメール便で発送していただけるようなので、送料も安くてありがたいですね。

なおどちらの茶巾でも言えることですが、新しい茶巾はよく洗ってから使用しましょう。また本来茶巾は消耗品なので、茶会の際は新しいものを使うようにしましょう。お稽古で使う茶巾は洗って再利用しても構わないですが、端がほつれてきたりしたら点前には使わないようにしましょう。もっとも捨ててしまうのは勿体無いですから、2枚程を重ねて縫い合わせて茶碗を洗う布巾などにするのも良いですね。

今回はちょっと広告っぽい記事になってしまいましたが、保田織の茶巾を近くで買うのが難しいというご要望がありましたのでインターネットで買えるものをご紹介させていただきました。ご参考になれば幸いです。



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思い出の茶道具


昨日はお稽古の日でした。5月からお稽古をされている方と母の生徒さんで15年程お稽古をされている方達(私の同級生です)が一緒だったのですが、同級生が私の教え方の細かさに驚いていました。まあ言っている私も「細かいこと言ってるなあ…」と呆れていることがしばしばです。でも言ったことをすぐに覚えられるのでつい色々言ってしまうんですね…

さて今日は私の思い出の茶道具について書いてみようと思います。

私の母方の祖父は戦争で足を怪我して正座ができなくなった為にお茶はやめてしまったのですが(若い頃には稽古をしていたそうです)、茶碗などの道具は好きで随分集めておりました。また母も自分で生徒さんを教える為に少しずつ道具を購入していたようで、現在当家には随分たくさんの茶道具があります。そのため、私は昔から「あれだけ道具があるので自分では絶対に道具は買うまい」と決めていたのですが、偶然非常に良い道具屋さんと知り合いになったことでその決心が壊れてしまいました。

そちらの道具屋さんは東京にあるのですが、会社の研修で東京に行った際の帰りに急いで研修所を抜け出して閉店間際のお店に転がり込んでこの道具を購入したことを覚えています。随分と引っ張りましたが、こちらの茶碗がそのときの茶碗です。
茶碗1
「南山窯」という高野山にある窯元で焼かれた茶碗です。買ったのがちょうど夏の暑い時期で、涼しげで良さそうだったことと、窯元の名前で買いました。と言いますのは、当流の道場である「松殿山荘」は(宇治木幡)「南山(みなみやま)」というところにあり、中国で古くから縁起の良い山とされている「南山(なんざん)」と字が同じである為、流祖の宗範は喜んだと伝わっております。その話を聞いていた為(当時はそこまでちゃんと理解しておりませんでしたが…)、南山窯と聞いて「これは私が買うべきだろう!」と思ってしまったわけです。
後はもう一つ、それがもっとも大きな要因ですが、私のお給料でも買える値段の茶碗だったということですね。

しかし、自分で買った割りに使う機会が余りなく、久しぶりに出してきて今月のお稽古に使っております。今では詩経の「南山」に関する詩についても少しは調べることができたので、やっと使う資格ができたと流祖が思ってくれたのかな?と密かに喜んでおります。

しかし、それ以降は当初の決心を守り、できるだけ道具は購入しないようにしておりますが、時々何かを見つけ出して買ってしまうこともあります。三代揃って似た者同士なのかもしれませんが、今ある物を最大限に使いこなせるようになるまでは余り買わない方が良いですね。

そう思ってはいるのですが、つい物欲に負けてしまうことも…まだまだ修行が足りませんね。流祖もあの世で苦笑いをしていることでしょう。



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茶道具の勉強(茶入編)


茶道を始めて慣れてこられるともっと知識を深めたいと思われる方も増えてきます。例えば、昔の有名な茶人(利休・織部・遠州など)はどんな道具を使っていたのだろう?と興味を持たれたり、どんな茶室が日本には残っているのだろう?といったように様々なことが気になるようになってくるかもしれません。

そういった時に、教室の先生がよく知っていて、「こういう本を読んだら良いのでは?」とアドバイス又は貸してくれると良いのですが、あまりそういったことに興味が無い先生も中にはいらっしゃいます。そうすると習っている方は困ってしまいますね…お茶を習われている方とお話しているとそういった悩みを抱えている人が意外と多いことに驚かされます。
そこで初心者の方におススメの本を時々紹介していければと思っております。

今回は「茶入」について書かれた本をご紹介します。

茶入 (茶道具の世界)

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この本の良い点は、茶道具関係の本にしてはリーズナブルで小さいサイズであるということです。
そして付属品などについても解説されている点です。茶入には「次第(しだい)」といって様々な付属品が付いていることがあります。全ての茶入の次第が解説されている訳ではありませんが、このサイズの本でここまで紹介されていることは少ないので貴重な本と言えます。
もう一点挙げるとすれば、全てではありませんが箱書や仕覆の写真が掲載されていることですね。これらの部分が茶入を理解するには必要な部分ですので、非常に良い本だと思います。

続いてこの本の余り良くない点としては、主要な茶入の多くは掲載されているが掲載されていない茶入も多いということです。「初花」などの大名物のいくつかが掲載されていないのですが、まあ値段とサイズを考えると当然かもしれません。
あとは、茶入だけが紹介されている本なので、茶碗など他の道具なども知りたい場合には物足りませんね。
それと茶入の場合、仕方ない部分もありますが、少し遠州公に所縁のある道具が多いという風に思われるかもしれません。

以上のような良い点悪い点があるかと思います。ただ、茶入にポイントを当てた本で、初心者にも分かりやすい本となると他には余り思い浮かびません。良かったらぜひこのような本も読んでみてください。


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自作の蓋置(引切)


今日は先日作りました竹の蓋置(引切)のご紹介です。作ったと言ってもただ寸法通りに切るだけですが…

蓋置
切った時から時間が経っているので、冷凍庫に入れて保存しておりました。そうすると竹の水分が凍り、霜のようになって所々白くなってしまっておりますね。

当流などの遠州流系統の流派では、竹の蓋置の場合、芽(枝ですが)が付いているものを用います。寸法も他の流派のものと違うようにも思いますし、竹の節の位置が違います。当流では風炉の時期は写真の物のように、切り口から少し離れた所に節があり、炉の蓋置は切り口の際に節があります。こういった細かな違いは色々とありますね。

ちなみにこの蓋置はある茶会で点前をするように作ったのですが、結局その時は点前しませんでしたので使用しませんでした。本来は茶会の度に新しい竹を切るのですが、今は中々そうもできないので冷凍庫で保存です。そうすればある程度は持ちますので次の機会に使おうと思います。最近では塗装して青竹の色が変わらないものも販売されていますが、やはり自然の色合いには敵わない気がします。今度時間がある時に竹のお箸も作ろうかとも思っていますが、お箸はちょっと難しいかもしれませんね。また竹を調達しないといけませんが…



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茶器(ちゃき)について


昨日「棗(なつめ)」のことを書いたのですが、「茶器(ちゃき)」のご紹介をしていなかったことを思い出したので、今日は茶器のご紹介です。

ここで言う「茶器」とは茶道具全般という意味ではなく、薄茶器の省略されたものを指します。一般的には棗(なつめ)と言った方が伝わりやすいのかもしれません。他にも薄器(うすき)とも言うこともあります。

茶器
このように茶器は多くの場合、漆が塗られたものであることが多いです。黒、朱、茶など色も様々です。形も色々あり、この写真の左側は「棗」、右は「中次(なかつぎ)」といいます。他にも薬器(やっき)や雪吹(ふぶき、字が反対ですがこのように書きます)などいくつかあります。

棗は昨日の記事の写真でもご覧いただいたような形をしています。なお棗というのは、形がナツメの実に似ているからその名前が付けられたとされています。
棗
この写真のような塗物以外にも、木地のものや陶製のものなど材質も様々です。陶器のものは流派によっては替茶器として用いられるところもあるようです。また棗を濃茶入れとして使われる流派もありますが、当流ではいたしません。薄茶の時にのみ使います。

中次
こちらは中次です。中次は桃山時代から江戸時代にかけて活躍した塗師の「藤重」が考案したとされています。なお藤重の中次は蓋と胴体の合わせ目(合口)の極めて精巧な作りが高く評価されています。

他にも様々な形や色のものがあります。大寄せの茶会などでも出てきますので、見る機会の多い茶道具と言えます。どこかでご覧になった際は模様だけでなく、形にも注目してみてください。



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「茶入(ちゃいれ)」について


今日は随分暑かったですね。京都では26.9℃もあったらしく夏日でした。桜が散ったと思うとすぐに夏日であれば、ちょっとびっくりしますね。明日は雨で気温も下がるようなので安心しています。このところ雨が少なく、空気が乾燥しておりましたので、苔が辛そうでした。明日は水遣りをお休みできるでしょうか?

さて今日は「茶入(ちゃいれ)」についてです。
茶入4
茶入とは基本的には「濃茶入」のことで、濃茶の点前で用います。では薄茶のときは「薄茶器」で通常は「茶器」と呼びます(茶器よりも「棗(なつめ)」と言うほうが伝わりやすい気もしますが)。
茶入は陶器でできており、このように布に包まれています。この布を仕覆(しふく)と呼びます。仕覆は様々な珍しい生地でできており、それらもまた鑑賞の対象となります。

なお中身は
茶入1
このような感じです。この茶入の蓋は象牙でできており、他にも木製や共蓋(本体と同じ陶器の蓋)、牛の角などの物もあります。この写真の蓋は少し変わっていて「窠(す)」が入っています。この窠は神経の通っていた部分ということで、古田織部が使い始めたとの説があります(他にも利休時代からあった、遠州が使い始めたなどの説もあり)。はっきりしているのは、遠州公がこの「窠蓋(すぶた)」を好まれたということです。なお遠州流系統の流派ではこの窠を右側にいたします。これは遠州公の手紙の中に「窠を右に置くこと、それは客人の方に置くからである」旨のことが書かれているからです。
他の流派ではどのようにされているのか知りませんが、写真などでは左にされている物も見ますので決まりがないのかもしれません。他の流派の濃茶点前を拝見する機会が少ない上に、窠蓋のある茶入というのが余り多くないので聞くタイミングがないですね。

茶入2
窠が右にあるので茶杓は左に乗せます。と言っても普段から左に乗せますが。
これはお茶を茶碗に入れた後の置き方ですが、お茶を入れる前は以下のように置きます。
茶入3

このように点前では茶入を使います。古くからこの茶入が非常に重視され、唐物の名物と言われる茶入には国一つ以上の価値があると言われたこともあります。遠州公は国焼(国産)の茶入を多く見出し、また各地の窯元を指導し多くの名品が出来上がりました。遠州公が良しとしたものは、仕覆が幾つも添い、蓋も複数あり、立派な箱を付けられて大事に伝えられました。


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自作の茶杓


今日はお恥ずかしながら自作の茶杓を紹介してみようと思います。
茶杓5
この竹は竹屋さんで求めた胡麻竹です。直径3cm位の竹を自分で切り、そして曲げて削りました。

茶杓6
全体的に細身で薄作りな作風に仕上がりました。また少し下がり節としてみました。切留(きりどめ、一番下の部分)に少し斑紋がありそれが景色になっています。

茶杓7
今回は遠州流の系統の茶杓を少し意識して作りました。一言に遠州公の茶杓と言っても色々なものがありますので、なんとも言えませんが…

一時期スランプに陥っていたのですが、ようやく持ち直してきた感があります。とは言ってもまだまだ下手糞なのですが…
千本くらい削れば自分の思い通りの茶杓が削れるようになると言う方もいらっしゃいますので、何とか頑張っていこうと思います。


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プロフィール

山荘流茶道教室

Author:山荘流茶道教室
京都市東山区にて山荘流の茶道教室を開講しております。
静かな環境で非日常を楽しめる教室を目指しています。

初心者の方から丁寧にお教えいたします。もちろん他の流派を習っていた方やブランクのある方も大歓迎です。

ご興味を持たれた方や習ってみたいなと思われた方は、どうぞ気軽にメールフォームからご連絡ください。

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