最近の薄茶の点て方
いよいよ今日で7月も終わりですね。この数日暑い日が続いていますが、来週は少し暑さも和らぐかも…との週間天気で少し安心しています。
先日、0.01グラム単位で計測できるはかりを買いました。というのも、お茶を点てる際に自分は一体何グラムのお茶を入れているのだろう?そしてそれはいつも一定なのだろうか?ということがふと疑問に思ったからです。
量ってみると、自作の茶杓であれば常にほぼ0.8グラム前後であることが分かりました。昔はもう少し多かったと思いますが、最近はこれくらいに落ち着いているように思います。と言っても量ったのは今回が初めてですが。
お湯は大体60㏄程でした。これも昔より少し減っているかと思いますが、量の一定性は昔よりも高まっていると思います。慣れない内は、茶碗に入ったお茶やお湯の量を基準に考えてしまいますが、それでは安定しません。
茶碗が変われば見た雰囲気も大きく異なりますから、見た目に頼ると量はバラバラになります。もちろん、その時の状況に応じて量を変えることも必要だと思いますが、常に一定の水準のお茶が点てられることも必要だと思います。
また自分なりの基準も持っていれば、そこから調整するのもしやすいように思います。そういった意味では、常に同じ量のお茶やお湯を感じることができるというのは大事なことと言えるでしょう。
少し想定と話が逸れそうなので元に戻しましょう。現在、色々なところで薄茶を点てるには1.5~2グラムのお茶に、70~80㏄のお湯が必要と言われていることが多いように思いますが、それと比べると私のお茶は薄目ということになりますね。
しかし、お茶の味も様々、点てる人の腕も様々、そして好みも様々である以上、「これがベスト!」というものはありません。泡をしっかり立ててクリーミーなお茶にしたい場合は濃い目の方が泡立ちは良いでしょう(腕があれば薄目であってもクリーミーな泡を楽しむことはできますが)。
私のお茶が薄目になったのは、美味しいお茶との出会いもあるでしょうし、美味しい干菓子との出会いも大きいと思います。最近のお茶会などでは薄茶であっても生菓子が出されることが多いですが、私は干菓子と優しい味の薄茶の組み合わせが今は気に入っています。
昔はよく生菓子と薄茶を出すような場所(宇治の市営茶室「対鳳庵」など)でお茶を点てていましたが、最近はそういう機会がほとんど無くなりました。代わりに自宅での茶事など、私がお茶もお菓子も決められる状況でお茶を点てることがほとんどになりましたので、お茶の点て方も変化してきたのだろうと思います。
なかなか自分なりの方法を見つけるのは難しいですが、皆様も色々と工夫されては如何でしょうか?

随分前に写真だけ撮って紹介し忘れていたお菓子。「花子(はなご)」さんのお菓子で、銘は忘れてしまいましたが、アジサイのお菓子ですね。風流な銘がついていた気がするのですが、結構前のことですから全然思い出せません。
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