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今日のお菓子


今日は久々のお菓子です。

お菓子26
こちらは亀廣保さんの干菓子です。花筏(はないかだ)の風情でしょうね。左側の2種類は水と岩です。水は有平糖(あるへいとう、「ありへいとう」とも)で作られています。有平糖は飴みたいなものと、そうでないものとあります。なんだかよく分からない書き方ですが、そうとしか表現できませんね…なおこちらは飴のような有平糖です。飴のような有平糖の難点は歯にくっつくことです。虫歯の詰め物なんかをされているとはがれそうになることも。
飴のようでない有平糖は今では中々見ることはありません。

本当は別の菓子盆にする予定だったのですが、見つからなかったのでこちらに盛ってみました。もうちょっと上手く盛れれば良かったのですが…お菓子を盛ることは中々難しいですね。



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栗林公園6


ついに栗林公園シリーズも終了です。まさか6回にもなるとは思ってもみませんでしたが…

今回はこれまでのシリーズで紹介できなかった部分で気になった所のご紹介です。
栗林公園5
こちらは「桶樋滝(おけどいのたき)」です。こちらの滝がすごいのは、昔は人力で滝の上にある桶(おけ)まで水を運び、藩主が近くを通る際に樋(とい)を使って流したそうです。今はポンプで汲み上げているとのこと。

栗林公園8

栗林公園9
水辺の風景も大変綺麗でした。松の手入れも大変だと思います。ちょうど私が行った時(4月初旬)に剪定をされていました。他にもこんな松も。
栗林公園17
この根上り五葉松は11代将軍徳川家斉(いえなり)から賜った盆栽が大きくなったものだということです。

栗林公園11
また公園内のせせらぎに早咲きの杜若(かきつばた)が咲いていました。杜若と花菖蒲(はなしょうぶ)は大変見分けにくいのですが、近くで説明されているボランティアガイドの方が「杜若」と仰っていたので、間違いないかと思います。

続いて巨大な手水鉢3連発です。
栗林公園27

栗林公園25

栗林公園21
スケールが大きくてさすが大名庭園と思いました。

栗林公園16
こちらはお庭焼である利平焼で作られた九重塔です。掬月亭ではこのお庭焼の茶碗で抹茶を飲むことができました。

最後におまけです。
栗林公園15
「恋つつじ」だそうです。わざわざハート型に剪定していたわけではなく、偶然この形になったとか。もっとも最近はハート型に整えられているのかもしれませんね。

なんかやっつけ仕事みたいにただ写真を貼り付けただけの記事になってしまいましたね。そういえば掬月亭のご紹介をした際に、唐の詩人于良史(うりょうし)作の詩、春山の月夜の一節「掬水月在手 弄花香満衣」の説明をする際に忘れておりました。「掬水月在手」と書かれた掛け軸を秋の情景として茶席に掛けているのを時々見ますが(対鳳庵でもよく見ます)、この詩を考えると本来は春の情景であるということを覚えておきたいものです。もちろん日本の習慣などと結びつけて考えるのも方法の一つですが、本来どういった背景の言葉であるかも知っておきたいですね。
なおこの間の対鳳庵では「弄花香満衣」と書かれた軸が掛かっておりました。


 過去の栗林公園シリーズはこちらから

栗林公園へ
栗林公園2 「公園内の橋について」
栗林公園3 「公園内の茶室」
栗林公園4 「掬月亭1」
栗林公園5 「掬月亭2」




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恵みの雨


今日はようやく雨が降ってくれました。近畿地方は今月、平年と比べて随分雨の量が少なかったようです。庭の木々も辛そうにしていました。そのせいなのか、葉っぱがかなり落ちるので掃除が中々大変です。朝に掃除しても、昼間にはもう落ち葉がいっぱいなんてことも…なので連休中の雨でお出かけなどにはちょっと残念な部分もありますが、私には大変ありがたい雨です。
この雨で木々の状態も回復して、苔も新しい芽が出てくれると良いのですが…

そういえば先日ようやく当教室のホームページのデザインを変更することができました。私はパソコンがそんなに得意ではないので、中々苦労しましたがなんとかこちらは一段落です。しかし文章の修正をもう少ししなければいけないので、まだまだ課題はたくさん残っています。もっと時間が欲しいなと思います。
最近は茶杓を削る時間も取れず、勉強する時間も中々ありません。稽古も足りていないですが、今日は何とか最低限の稽古はできました。ありがたいことではありますが、急に忙しくなった印象があります。しっかりと精進しようと思います。

そういえばちょっと前の稽古の時に生けていた芍薬がかなり大きく花開いたので、その写真をどうぞ。
芍薬2
小間の茶席にはここまで花開いていないものを生けるので、最初はもっと小さかったのですが、しばらくそのままで手入れをしてやるとこんなに大きく咲いてくれました。とても堂々とした姿で立派ですね。



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茶器(ちゃき)について


昨日「棗(なつめ)」のことを書いたのですが、「茶器(ちゃき)」のご紹介をしていなかったことを思い出したので、今日は茶器のご紹介です。

ここで言う「茶器」とは茶道具全般という意味ではなく、薄茶器の省略されたものを指します。一般的には棗(なつめ)と言った方が伝わりやすいのかもしれません。他にも薄器(うすき)とも言うこともあります。

茶器
このように茶器は多くの場合、漆が塗られたものであることが多いです。黒、朱、茶など色も様々です。形も色々あり、この写真の左側は「棗」、右は「中次(なかつぎ)」といいます。他にも薬器(やっき)や雪吹(ふぶき、字が反対ですがこのように書きます)などいくつかあります。

棗は昨日の記事の写真でもご覧いただいたような形をしています。なお棗というのは、形がナツメの実に似ているからその名前が付けられたとされています。
棗
この写真のような塗物以外にも、木地のものや陶製のものなど材質も様々です。陶器のものは流派によっては替茶器として用いられるところもあるようです。また棗を濃茶入れとして使われる流派もありますが、当流ではいたしません。薄茶の時にのみ使います。

中次
こちらは中次です。中次は桃山時代から江戸時代にかけて活躍した塗師の「藤重」が考案したとされています。なお藤重の中次は蓋と胴体の合わせ目(合口)の極めて精巧な作りが高く評価されています。

他にも様々な形や色のものがあります。大寄せの茶会などでも出てきますので、見る機会の多い茶道具と言えます。どこかでご覧になった際は模様だけでなく、形にも注目してみてください。



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たんぽぽ


今日は随分暑い日でしたね。もっとも私が袷(あわせ)の着物と羽織を着ていたからかもしれませんが。

そんな中家の前にあるたんぽぽが咲き始めました。もっと前から咲いていたのかもしれませんが、朝に掃除する時にはずっと閉じていますので分かりません…
そうするとこの棗(なつめ)の出番かな?と思い、出してきて今日のお稽古に使いました。
棗3
溜塗(ためぬり)の棗ですが、表面に何か描かれていますね。もう少し近づいてみましょう。

棗2
つくし等の春の植物が描かれていますね。蓋を開けるとこのようになっています。
棗4
たんぽぽが見えますね。このように茶道具は蓋を開けてみないと模様が見えないものもあります。「秘すれば花」という訳ではありませんが(本来の意味とは少し異なりますが)、こういったものも面白いかもしれないですね。
この棗は「春の夜」という銘がついていますが、これだけ暑くなると「春」という感じがあまりしませんね。

今日はお稽古の見学に来られた方がありました。最近色々な所で古田織部を主人公にした漫画の話を聞きます。私も存在は知っているのですが、読んだことはありません。しかしこれだけ話に出てくるのであれば、読んでおいたほうが良いのかな?とも思いますが、漫画でなくても織部のことを知ることはできますので、しばらくは今までの方法で織部という人に迫ろうかなと思っています。

またその方が仰っていましたが、やはり「茶道」と聞くと皆さん「よく分からないお金がかかる」と思われているようです。確かに一部では当教室のQ&Aでも触れたように、「高い着物を買わされた」とか「茶券を買わないといけないので負担」などという話を聞くこともあります。昔はそれでも良かったのかもしれませんが、それでは茶道が廃れていく一方です。また本来茶道はそういったものではないと思います。高価な着物や道具がなければ茶道ができないと思われる必要はありません。そんなことを言われて負担に感じられるのであれば、そんな「茶道」は続けない方が良いと思います。もちろん高価な着物を着て、高価な道具でお茶をされるのも勿論良いのですが、それを強制してはいけないと思います。そんな教室はないと思いますが、もしそういったことを強制されるのであれば、教室の看板に「入門はお金持ちの方に限る」とでも書いていただきたいものです。


当流流祖の高谷宗範も当流の「茶道の主眼」として

「茶道は安分知足を以って処世の標準と成す。故に驕奢(きょうしゃ)を禁じ、吝嗇(りんしょく)を戒め、貴賎貧富各その身分に応じ、生活交際の中正を守らしむ、これ茶道の主眼なり」


と唱えています。中々難しい文章ですが、その人の身の丈にあった茶道をすることが必要ということです。富める者は富める者の茶道を、そこまで富んでいない人にはそれに応じた茶道をすることが重要です。皆が同じ茶をするということは、利休や織部が目指した「茶」とは違います。昔は大名の「茶」もあれば、侘び茶人の「茶」まで幅広い茶の世界がありました。身分制度の無い現在ではありますが、その人の技術や持っている道具などに応じた茶があります。先生ならば、その人に応じた茶というものを示していける存在でないといけないと思います。このことをよく茶道人は噛み締める必要があると思っています。




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最近の楽しみ


以前「最近の楽しみ」という記事を書きましたが、今の私の楽しみは庭掃除とその後にテレビを見ることです。

最近では朝5時頃から約1時間半庭掃除と水遣りをしています。庭掃除をしていると季節の移り変わりに今までよりも敏感になりました。また庭が綺麗になっていくのを見るのも楽しいものです。特に水遣りをした後、苔が朝日に輝いているのは本当に綺麗です。庭掃除や水遣りは大した運動にはなっていないでしょうが、少しダイエットにつながってくれればいいのですが…

そして庭掃除などが一段落すれば、茶室の掃除をします。その後7時からNHKのBSで放送される「ニッポンの里山」というテレビを見るのですが、これがまた美しい風景で心が落ち着きます。番組の最後に「季節の言葉」を紹介されるのですが、大変勉強になります。自然を愛で、それを美しい言葉にしてきた先人達に感謝です。

そんな感じで最近の私の一日はスタートするのですが、朝から非常に清々しい気分になります。庭が綺麗になるのを眺め、テレビで各地の風景を見ていると「今日も頑張ろう」と思えます。自分がこんなことを思うなんて考えたこともなかったです…こんなことを書いていると友人に「おじいちゃんやな」と笑われそうですが、こういった生活を続けていければと思います。



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栗林公園5


今日は栗林公園シリーズです。藤田美術館はもう終わりましたが、こちらは中々終わらないですね…別のところも紹介しようと思っているのですが。

栗林公園28
いよいよ掬月亭の中にある茶室です。6畳の広間でした。「保存修理工事の為に解体した際に炉の跡が見つからなかったので、炉は作られなかった」旨の説明がありました。まあ広間なので、炉はなくても良いと思いますが…

栗林公園30
左手に「躙口(にじりぐち)」、右手には給仕口もあります。こちらは相伴席として使われたのでしょうか。

栗林公園29
なお床の間は漆塗りで格調高い雰囲気が漂います。このような床の間にはどういった花器が合うでしょうね。そういったことを考えるのも楽しいものです。私は茶室に入ると、どのように使うかを考え、博物館などでは、道具の取り合わせを考えることが好きです。先日の藤田美術館でも、三色紙で茶会3回分の取り合わせを考えました。
こちらの茶室は窓の敷居が低く、開放的な雰囲気がありますので、余り気の張らない感じにしたいですね。格式のある部分もありますので、気楽にしても締まりが出るのではないかな?と思いました。まあ実際は使ってみないと分からないことが多いでしょうね。

さてこちらの掬月亭に入る為には、抹茶または煎茶を注文する必要があります。私はもちろん(?)抹茶にしました。
栗林公園19
お菓子は地元のお菓子屋さんのものでした。お茶はどちらのか聞いておりませんが、雰囲気もあり非常に美味しく感じました。なお茶碗は高松藩のお庭焼の利平焼のものでした。

これで後1回で栗林公園シリーズも終了です。やっとここまでたどり着くことができました。



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藤田美術館2


今日は藤田美術館の続きです。前回は二階の展示の気になったものをご紹介いたしましたので、今回は一階です。

こちらでまず気になったものは、伝小野道風筆「継色紙(つぎしきし)」です(「伝」というのは筆者(又は作者)がどうやら別の人物らしいが、伝承としてその人が書いたと言われているものです)。こちらは古今和歌集の「東歌」の一首が書かれています。この色紙の特徴として、「か」を「家」と書くことなどを挙げている方もいらっしゃるようですが、それが見られて良かったです。まあ解説に読み方が書かれているので読めただけですが…「つくはねの このも」までで諦めて解説を見ました。

散らしの手法というのか、空間の使い方が素晴らしいとされている色紙だけあり、その点は非常に良かったです。表装がまた立派で孔雀(鳳凰?)と思われる鳥が刺繍されている裂(きれ)が使われていました。もう少し読めるようになるともっと良さが分かるのだろうなと悔しい思いをしました。

次は伝藤原行成筆「升色紙(ますしきし)」です。こちらは清原深養父の歌集『深養父集」から「山櫻見て」と詠んだ一首が。ちょうど季節にぴったりの和歌でしたね。行成と言えば以前根津美術館で見た「和漢朗詠集」も良かったですが、こちらも良かったです。どちらが好みか?と聞かれると「和漢朗詠集」の方が今は好みですね。

しかし恐ろしい程細い字で、どのようにしたらこれほど細い字で強弱をつけて書くことができるのだろう?と思いました。書いているところを見てみたいものです。

ちなみにこの色紙には歌の初めに点が打たれていたのですが、藤原定家が和歌集を編纂するために書き入れた点とのこと。鉛筆がない時代とは言えよくそんなことできたなあと思ってしまいます。しかしその「点」を誰が書いたということまで伝わっているのはすごいことですね。

そして伝紀貫之筆「寸松庵色紙(すんしょうあんしきし)」です(ここまで3つとも「伝」となっていますね)。この色紙には古今和歌集の春歌下から素性法師の一首が書かれています。朱色の鮮やかな紙(中国製とのこと)に書かれているのが綺麗ですね。解説によると貫之よりも後世の人が書写したとのことですが、読むための文字というより、作品として鑑賞するための文字という印象でした。もっとも私が古筆を読めないからそのように思う気がいたしますが…

ここまでの3種が一般に「三色紙」と呼ばれて古筆の中でも重要な位置を占めています。その三色紙が書の展覧会では無いにも関わらず、一度に見られるというのはすごいことです。惜しむらくは、私にそこまでの目がまだ無いということですね。

三色紙以外にも色紙が展示されていました。茶道では大変重要な色紙である藤原定家筆「小倉色紙」です。なおどうして茶道で小倉色紙が重要なのかというのは、武野紹鷗(たけのじょうおう)が歌切を初めて茶席にかけたとされているのですが、その際にかけたのが小倉色紙だったからです。

今回展示されている色紙は金銀を散りばめた料紙に書かれており、非常に優美なものでした。遠州好みの金銀段紙の風炉先屏風とも通じるデザインで、ここから遠州公はヒントを得たのかな?と感じました。

文字は銀が黒ずんでいる為に余りよく見えませんでしたが、以前こちらの美術館で展示されていた定家筆の「古今和歌集」の方が好みでした。あの古今和歌集の字が定家の書の中で現在一番好きなものなので、もう一度見たいものです。

色紙も良かったですが、伝仁清(にんせい)作の「宝船置物」もすごかったです。あれだけの大きな作品を破綻無く作りあげる技術や感性はすごいなと思います。違い棚なんかに飾っても面白いでしょうね。ちょっと想像がつきませんが。

以上でなんとか気になったものをある程度ご紹介できました。しかし私の拙い文章では良さが全く伝わっていないと思いますので、ぜひ実際に美術館へ行かれて実物を見てみてください。ご紹介したもの以外でも良いものが色々ありました。


最後に寸松庵色紙に書かれていた和歌を。


『古今和歌集』の春歌より

木づたへば おのが羽風に 散る花を
たれにおほせて ここらなくらむ     (素性)



(奥村恆哉 校注  昭和53年 新潮社)から

「木を伝うと自分の(おのが)羽が起こした風のせいで花が散ってしまうのを誰のせいにして鶯はこんなに(ここら)鳴いているのか」
というような意味でしょうか。散りゆく花や過ぎていく春を惜しむ気持ちを鶯の鳴き声に聞いたのでしょう。なお鶯と分かるのは、和歌の前に「鶯の鳴くをよめる」とあるからです。

和歌を載せるときは、意味の解説をしてくれと母のお弟子さんに言われたので、今回は書いてみました。


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袋茶碗(ふくろぢゃわん)


今日は「袋茶碗(ふくろぢゃわん)」の点前です。この点前は遠州流系統独特の点前と聞いたことがありますが、本当のところは分かりません。

袋茶碗1
このように茶碗を仕覆(しふく)に入れて飾ります。実際は棚の上に飾るのですが、今回は見やすいように畳の上に飾っています。この時に紐の結び方が色々あり、使う茶碗や季節に応じて選択します。

袋茶碗2
まずは基本形の「梅」です。当流では最初に覚える結び方の一つです。5つの輪の大きさを上手く調整するのが最初は難しいですね。

袋茶碗3
次は「桜」です。梅の花弁の先を少しくぼませると桜に早変わりです。

袋茶碗4
最後に「桔梗」です。これも梅の花弁をいじるだけでできますね。他にも色々と結び方がありますが、基本的な梅からできる結び方をご紹介いたしました。

私は左利きで結び方が右利きの人と少し違ったのか、昔は中々蝶々結びができませんでした。小学校の4年生位にマジックテープの靴が気恥ずかしくて必死で覚えましたが、紐を結ぶのは苦手という意識がありました。なので茶入の仕覆の紐やこの袋茶碗の紐を結ぶのもまだ少し苦手です。

この点前のポイントは、茶碗の中に普段は仕込んでいる茶筅や茶巾が仕込めないのでどこに飾るかということ、茶碗の扱い、仕覆の扱いなどですが、やはり結び方が一番のポイントとも言えるでしょう。こればかりは何度も繰り返して覚えるしかありません。自転車と同じで一度覚えれば後はそんなに忘れないものです。



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栗林公園4


今日は栗林公園シリーズの続きです。今回は公園内にあります「掬月亭(きくげつてい)」をご紹介いたします。
栗林公園20

掬月亭の由来は、唐の詩人于良史(うりょうし)の作になる詩「春山の月夜」にある

 「掬水月在手 弄花香満衣」

 (水を掬すれば月手にあり 花を弄すれば香り衣に満つ)

という一節に求めることができます。

栗林公園26
ここ掬月の間から月を愛でたのでしょうね。なお天井は格式高い格天井になっています。


栗林公園22
掬月亭の中には他にも色々部屋があります。ここ初筵観(しょえんがん)にはこのような床の間もありました。壁面を拡大すると
栗林公園23
このようになっていました。井桁菱格子と紋紗の生地の組み合わせが目を引きます。ここの部屋の天井は
栗林公園24
このように和紙張り天井となっていました。天井が白いことで部屋に入ってくる明かりが拡散され、部屋全体を優しく包み込むようにしているとのこと。大徳寺孤篷庵(こほうあん)にある「忘筌(ぼうせん)」の砂摺り天井に通じるものがありますね。照明器具の発達していない時代に、部屋を如何にして明るくするかということに皆苦心されたのでしょう。

想定よりも長くなってしまったので、続きは次回に。もう少しコンパクトにまとめないといけませんね。



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藤田美術館へ


先日藤田美術館へ行って参りました。藤田美術館では現在「開館60周年特別展~序章~」を開催されています。
今回の展示では展示総数では30点程とそこまで多くはありませんが、国宝2点、重要文化財6点、重要美術品2点とすごい顔ぶれが揃っています。

なかでも目玉の一つは国宝「窯変天目茶碗」ですね。窯変天目とは現在では世界にも3碗しかない名宝(「MIHO MUSEUM」所蔵の物を入れて4碗とする説もあり)で、中国で焼かれた物ですが3碗とも日本にあり、その全てが国宝に指定されています。

言葉ではとても表現できないものではありますが、『君台観左右帳記(くんだいかんそうちょうき)』には
「建盞(けんさん)の内の無上也。世上になき物也。地いかにも黒く、濃き瑠璃(るり)、薄き瑠璃の星、ひたとあり。又、黄色・白色、濃く薄き瑠璃などの色々混じりて、錦のやうなる釉(くすり)もあり。万疋の物也」(一部字を改める)
と評されています。

藤田美術館にあるものは今回初めて拝見しましたが、さすがに立派なものでした。写真で見る印象と違い、結構いびつな形をしていました。私はお茶を始めた頃から唐物(中国製)の物が好きで、天目や堆朱(ついしゅ)の香合、端渓などの硯を非常に好んでおりました。

高校生の時に京都国立博物館で開催された「日本人と茶」という展覧会で、窯変天目(こちらは大徳寺龍光院所蔵のものでした)や青磁輪花碗「馬蝗絆(ばこうはん)」などを見て非常に感銘を受けたのをよく覚えています(随分渋い高校生でしたね)。お茶をされている方であまり唐物の道具を好まれる方は多くないように思いますが、当流では書院の茶を重視しますので私の興味もそちらに向いていたようです。

さて次に私の目を引いたのが青磁の脚長の香炉でした。当家の近くにある東福寺に伝来していたことから「東福寺」の銘が付いていました。足が非常に長い面白い形をしていましたね。伊達家伝来で、二代将軍徳川秀忠が伊達家に御成(おなり)した際に飾られたとの由緒のある名品です。この場合の御成とは簡単に言うと将軍が大名などの邸宅へ行くことです。そこで数々の接待を受けるのですが、その時にこの香炉は飾られていたのでしょうね。

次は重要文化財の白縁油滴天目鉢(しろぶちゆてきてんもくはち)です。天目というのは口の辺りに覆輪(ふくりん)と呼ばれる縁が付いていろもの多いのですが、これは白い縁がついている少し珍しいものです。油滴天目の有名なものは同じ大阪にある「東洋陶磁美術館」所蔵のものですね。そちらは国宝に指定されています。

なおこの鉢は付属の天目台が一緒に展示されていたのですが、来られていた方が「あれは灰皿や」と大きな声で説明されていたのでびっくりしました。堆黒屈輪(ついこくぐり)の立派なものに灰なんて落としては絶対にいけません。

ここまでが2階で気になった展示物だったのですが、1階もすごかったです。想像以上に文章が長くなったので、1階部分はまた後日に。




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今日の茶席での会話


今日は宇治の市営茶室「対鳳庵」の手伝いに行ってきました。平等院の修理も終わり、各地からお客さまがいらしてました。

そこで色々とお話させていただき中で思ったことがありましたので、そのお話を。
茶席に入ると皆さん緊張されるようで、まず「作法はどうするのですか?」とか「茶碗は何回、回すんですか?」などとお訊ねになる方が多いです。その際、私は「あまり難しく考えずに気楽にお茶を召し上がってください」とお答えしております。確かに茶道には作法が色々ある部分もあります。しかし流派によっても大きく違うこともたくさんあり、茶碗を回す流派もあれば、回さない流派もあると聞きます。その為、全ての人が同じ作法を「正しい」と感じるとは限らないのです。もちろんお茶を習われている方であれば、ご自身の習われた通りにしていただければ結構かと思います。動作の順番や形だけの作法を気にされるよりも、道具を丁寧に扱うことなど人として当たり前のことをされていればそれで良いと思います。

もてなす側として私が一番困ることは「知ったかぶり」をされることです。以前茶席で「お茶の流派は表と裏しかないんや」とお話されているお客さまがいらしたことがありますが、他のお客さまに当流の説明もできず困ったことも…反対に、不思議なことですが、茶道を習っている方の中には「お茶は全く知りませんので」と謙遜(?)される方がいらっしゃいますが(正客を避ける為かもしれません)、茶席に入られる様子などを見れば一瞬で分かりますので余りそのようなことは仰らない方が良いのになあと思うこともあります。

茶席というのは人の粗探しをする場所ではありませんので、もっと気楽に来て頂けるように我々茶道人がより一層の努力をしなければいけないなと再度実感いたしました。
ただ今日の対鳳庵には、若い男性でお茶を習っている方や茶人の歴史に非常に興味を持っていらっしゃる方などがお越しになりました。そういった方がいらっしゃる限り茶道は次の世代に続いていくのかな?と希望の持てる一日でした。



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習慣ということ


この所私にしては珍しく色々な事を続けられているように思います。以前は庭掃除や家の周りを掃いたりすることはほとんどなかったのですが、この3ヶ月位は継続できています。またブログもなんとか丸3ヶ月なんとか書き続けることができております。昔から何かを継続するということが苦手だったのですが、今は少しずつ続けられることが増えたのかなと思います。もう少しすると気温が上がり、蚊も多くなります。その時までに今できていることが自分の習慣になるかが勝負だと思っております。

一度習慣になれば、そのことをしないと気持ち悪く落ち着かないようになります。私の曾祖母は、伝わっている話から、細かな作法を作法としてではなく習慣として身に付けていた人だったと想像しています(面識がありませんのであくまでも想像ですが)。なので日頃の修練などで求められる行動や動作を習慣として身体に覚えこませることが、私の稽古の目標となっています。
私は今まで掃除や整理整頓が苦手な子供でした。成人してからもそちらの方面がずっと苦手で、現在もこのブログを書いている自室も資料で散らかっています。今年に入り、さすがにもうその状況からは抜け出そうと決心をして、まず外側から掃除することから始めてみました。自分の性格を考えた時、内外の両方を目指すと失敗するだろうと思ったのでどちらか一方から始めようと考えたのです。現時点では外側も不十分ではありますが、一歩ずつ前進できている気がいたします。
ここで焦って無理をし過ぎると、習慣になりつつあることまで壊れてしまう部分があると思いますので、少しの無理に留めつつ努力を続けていこうと思います。

茶道を教え、後の世代に伝えていく為には日々の準備や修練が必要です。当たり前のこと、当然のことではありますが、それを怠らずに続けていくことはそう簡単ではありません。充分な覚悟を持って挑んでいこうと思います。曾祖母は当流を学ぶ人間に必要な要素として「充分な覚悟、細心の注意、円熟した智慧、正しい行い」があると書き記しておりました。そんなことを今日掃除をしていてふと思い出しました。
今は覚悟して当たり前のことを行い、そのうちに習慣として自然にできるようになれればと思います。


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対鳳庵のご案内


今回はご案内です。20日(日)の宇治の市営茶室「対鳳庵」は当流の担当でございます。私も手伝いに行く予定でございます。日曜は天気が優れないとの予報もありますが、ご興味のある方はぜひどうぞお越しください。

毎度のことですが、時間は10時から16時で、お一人様500円です。終了間際の場合は点前をせず水屋から運ばせていただく場合もございますので、お早めにお越しください。なお市営の茶室ということで、当流では使用しない道具等も出ている場合がありますが、そのあたりはご容赦ください。

対鳳庵について詳細は宇治市のホームページなどをご覧ください。

対鳳庵のページへ






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栗林公園3


今日は無事に(?)雨が降ってくれましたので水遣りはお休みです。しかし自然の力はすごいもので、私が水遣りするよりもずっと苔が生き生きとしているように見えます。

さて栗林公園シリーズの続きです。
栗林公園には茶室が複数あります。今回はその紹介です。

まずは「旧日暮亭(きゅうひぐらしてい)」です。
栗林公園2
武者小路千家の好みの茶室とのこと。今回は残念ながら中へは入れなかったので、少し遠目の写真のみです。

栗林公園4
反対側から。この写真の手前に水の流れが見えるかと思います。そちらは
栗林公園3
このように流れの中に入って蹲踞(つくばい)を使う「降蹲踞(おりつくばい)」となっています。
夏は涼しげで良いでしょうね。私はこういう蹲踞がとても好きです。当流の松殿山荘にもこのようなところがありますが、現在は水が涸れてしまっているので、いつか復活させられればいいなと思います。水があったら今度は管理が大変なので、そこがネックではありますが…

さて次は
栗林公園33
「日暮亭(ひぐらしてい)」です。写真ではほとんど見えませんが、茅葺(かやぶき)の茶室で石州好みとのこと。なおこの建物の中に茶室が5つもあるそうです。こちらもこの日は中には入れず…

栗林公園34
これは別の門です。中にも入ってみたかったですが、またの機会にとっておきます。

栗林公園35
先程の門の中にはこのような井戸が。お茶に使ったのでしょうね。今も使えるのでしょうか?飲んでみたいですね。

さて今回のメインの茶室「掬月亭(きくげつてい)」の紹介をと思ったのですが、ここまでで想像以上の量がありましたので、また次回に。結構写真が場所を取りますね。




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プロフィール

山荘流茶道教室

Author:山荘流茶道教室
京都市東山区にて山荘流の茶道教室を開講しております。
静かな環境で非日常を楽しめる教室を目指しています。

初心者の方から丁寧にお教えいたします。もちろん他の流派を習っていた方やブランクのある方も大歓迎です。

ご興味を持たれた方や習ってみたいなと思われた方は、どうぞ気軽にメールフォームからご連絡ください。

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