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冷水にて薄茶を


突然ですが、この2枚の写真を見比べてみてください。

(1)
薄茶5

(2)
薄茶6

この写真に写っているお茶はある点が大きく違うのですが、お分かりになりますでしょうか?







実は温度が違います。まあ写真で見ても温度の違いまでは分からないですね。
上の(1)の写真の方は冷水で点てたお茶で、(2)は通常の温度のお湯で点てたお茶です。

なお当流では人前で冷水でお茶を点てる点前というのはありませんが、当流の基になった小堀遠州流ではそのような点前があるそうです。拝見させていただいたことはありませんが、一度見せていただきたいですね。
当流ではそのような点前が無いため、私もこれまでは冷水でお茶を点てたことはありませんでした。しかし、これだけ暑いとそういったものも喜ばれるかな?と思い一度挑戦してみました。

結果は中々美味しく点てられました。お湯で点てる時とは随分雰囲気が変わります。しかしこの点て方はお茶を選ぶように思いました。というのも温度が低い分、はっきりと味が分かるように思えたからです。またお湯で点てる時に比べると泡が余りたたない為か(私の腕が悪いせいですね)、お茶の色が悪いとものすごく不味そうに見えます。
私なりの綺麗に点てるコツは、できるだけ冷たい水(冷蔵庫で冷やしました)を使い、いつもより濃い目(お茶の量を多く、水を少なめ)にすることでしょうか?何せ当流ではしないことですから経験が足りません。悔しいのでもう少し色々と試してみようとは思いますが、当流ではしないことに余り労力を使ってられませんね。程々にしておこうと思います。

暑い夏を乗り切るにはこういった飲み方も良いのかもしれませんね。しかし、冷たいものばかり飲食しているとお腹を冷やして体調を崩してしまいます。いつも冷水で点ててばかりいずに、普通のお湯で点てたお茶を飲んで身体を冷やし過ぎないことも大事ですね。



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帛紗(ふくさ)さばき


今日は当流の「帛紗さばき」について書いてみようと思います。

当流では習いに来られるとまずこの帛紗さばきというものからお稽古を始めていただきます。お茶をされていない方には「帛紗さばきってのは一体どんなもんだ?」と思われるかもしれません。茶道では帛紗という布を使いますが(帛紗の詳細は過去の記事をご覧ください)、それを決められた順番で決まった形にたたむことを言います。
帛紗7

最初は2種類のたたみ方を覚えますが、綺麗な形にたたむのは中々難しいものがあります。こればかりは慣れるしか方法はありません。何度も稽古して身体で覚えましょう。
しかし慣れてきた頃の落とし穴が一つあります。初めのうちは順番などを思い起こしながらたたむので、ゆっくりとした動きでされるのですが、慣れるとスピードが速くなりがさつな点前になりがちです。ちょっと慣れた頃というのはそういった落とし穴が多いですから注意が必要ですね。

帛紗6
こちらはこれから帛紗さばきを始めるところの写真ですが、左手も気を抜かずに綺麗な形が保たれていますね。右手で何かを扱っている時の左手というのは結構大事なポイントです。いつかそのことについても書いてみようと思います。



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今日の花(キキョウ)


今日は先日の小間の花をご紹介したいと思います。
桔梗4
先日、当家の庭で咲いている桔梗(キキョウ)をご紹介させていただきましたが、今回はその桔梗を使いました。白い花が清楚で涼しげで今の季節によく合っていると思います。
左の方に見えているのは、こちらも以前紹介した当家の突抜忍冬(つきぬきにんどう)の実です。こんな実がなるとは全く知りませんでした。草花には最近になるまでほとんど興味を抱きませんでしたが、今年に入り色々と気になるようになりました。そういったこともボツボツと覚えていきたいですね。

以前も書いたかもしれませんが、茶席には余り実を生けません。しかし、たまにはこういったものがあっても楽しいなと思います。規則に囚われ過ぎてはお茶はできません。かといって「何でもあり」という訳でもありません。この辺りの線引きが難しいところですね。故実を基に色々と挑戦してみることが大事だと思います。



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工夫次第でマンションでもお茶事ができます


今日はお茶事に行かせていただきました。元々は着物で行こうと思っていたのですが、着替えようと思った時に雨がきつく降ってきた為洋服で行かせていただきました。

クールビズにすっかり慣れてしまった私にはスーツにネクタイはちょっときついかな?と心配でしたが、着物+羽織+袴に比べると大した事はありませんでした。スーツは着物に比べると着ている枚数がそこまで多くないということに加え、雨が降って気温が下がってくれたことも大きかったと思います(その分湿気はすごかったですが…)。

さて肝心のお茶事ですが、残念ながら写真はありません。基本的に茶室内では写真を撮らないのがマナーです。私が開く気楽な会の場合は、写真を撮ってこのブログにアップすることもありますが、それはあくまでも例外です。

今回お邪魔させていただいたのはマンションの一室だったのですが、色々と工夫されてお茶の空間を作っていらっしゃいました。お料理もお忙しい中、様々な工夫を凝らされた献立のものを作ってもてなしていただきました。今回、ご準備を全てお一人でされたと仰っていましたが、あれだけの準備をされるのはとても大変だったと思います。

一度、招く側の立場を経験すると、お客さまとして茶会に行った際に、これまで以上に色々なことに気がつくようになってられることと思います。それにより、亭主の気持ちが想像しやすくなり、客振りも随分と変わります。またその茶会の良かった点や良くなかった点がはっきりと分かるようになり、また自分で茶会をする時に活かすことができます。

マンションだから何もできないなんて思わずに、ぜひ簡単な茶会を開いてみてください。別に畳でなく、椅子とテーブルの上でも良いと思います。来られる方のことを思い、色々と準備するのは楽しいものです。気に入ってもらえるかな?と思って出した物が好評だと嬉しいですし、反対に余り興味を示されなくてちょっとがっかりすることもあります。身近にあるものを上手く使うのもお茶の大事な要素です。

無いものを嘆くより、あるもので如何に楽しんでもらうかを考えるということは楽しいことです。もちろん、色々持っている方はそれを上手に使ってください。道具は良いものが無くても、「点前は一生懸命この日の為に稽古しました」というのも立派なもてなしです。

上手にお茶を点てることだったり、美味しいお菓子を探してくることだったり、それぞれの得意分野を活かすことが一番大事だと思います。もちろん、全てが高水準だと良いのでしょうが、最初からそうはいきません。最初の一歩を踏み出すことで楽しい新しい世界が開けます。ぜひあなたもこの機会に…

炭4
(風炉の下火)


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世代交代と季節の移り変わり


今日も本当に暑かったですね。京都では38.3℃を観測したようで、すごい暑さでした…
そんな暑い中、今日はお稽古でした。それにも関わらず今日お稽古に来られた方はすごい集中力で4時間ぶっ通しでお稽古されました。私もお茶の稽古に熱中すると時間を忘れて気がついたら6時間位経っていたということもありましたが、そんな私でも今日お稽古に来られた方の集中力のすごさにはさすがにびっくりしました。次のお稽古の時は私が音を上げる位頑張ってもらえるのではないか?と密かに期待しております。

そういった期待はしているのですが、「まだまだ私も負けないぞ」という対抗意識も燃やしていたりもします。まあまだもう少しは大丈夫だと思いますが、油断はできないですね。体力を付けておこうと思います。
こういった刺激をもらえるということは大変ありがたいことです。いつか私が死ぬまでに、自分を遥かに超える弟子が育ってくれることが私の夢です。その時を私は迎えることができるのか?それはまだ全く分かりませんが、いつかそんな時がきっと来てくれると信じています。

世代が移り変わるように、こんなに暑い夏もいつかは過ぎていきます。ちなみに今日は旧暦6月30日でした。そんな日にぴったりな和歌を『古今和歌集』よりどうぞ。

六月(みなつき)の晦日(つごもり)の日よめる

夏と秋と 行きかふ 空のかよひ路は
かたへすずしき 風や吹くらむ   (凡河内 躬恒) 


(奥村恆哉 校注  昭和53年 新潮社)から

この和歌が詠まれたころは、6月30日になると夏が終わるとされていたそうです。つまり「夏が去り、秋が来る空の風の通り道では、夏と秋が行き交い、片方では涼しい風が吹いているのだろう」というような意味でしょうか。なお今年の立秋は8月7日です。暦の上ではもうすぐ秋ですが、まだまだ暑さは続きますね…

なおいつも古今和歌集をご紹介する際にはこちらの『古今和歌集 新潮日本古典集成 第19回』(奥村恆哉 校注  昭和53年 新潮社)を見せていただいております。こちらの本が私が色々本屋さんで見た中では、一番読みやすく、調べやすい本でした。

古今和歌集 新潮日本古典集成 第19回

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最後に庭のヨルガオを。
ヨルガオ1
白い花はやはり涼しげですね。


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庭の桔梗(キキョウ)


今日も暑かったですね。最近記事を書くたびにこう書いている気もします…さすがにこれだけ暑いと炭を使ってお稽古するのは苦行のようになってしまうので、先程風炉の灰を出し、電熱を入れました。この暑さでは「焼け石に水」かもしれませんが、何もしないよりはマシだと思います。風情はなくなってしまうのが残念ですが、熱中症になっては風情も何もありませんので仕方ありませんね。

桔梗1
先日より当家の桔梗(キキョウ)が綺麗に咲いてくれています。桔梗というと、歴史好きの人は明智光秀の家紋を思い浮かべるかもしれませんね。
しかし白い花というのは暑い日にも涼しげな様子を見せてくれますね。今当家では、この桔梗にヨルガオ、木槿(ムクゲ)と白い花が日替わりで咲いてくれます。今までは花を見て涼むということはありませんでしたが、最近はようやくそういう風情が分かるようになってきたように思います。クーラーや扇風機の無い時代の人はこのように暑さを凌いだのだろうなぁと思いを馳せています。

しかし、そのように花を愛でる私を邪魔する存在が当家の庭にはたくさんいます。蚊です。今日も庭で水遣りをしていると顔や手を10箇所以上刺されてしまいました。蚊に対して文字通り「出血大サービス」してあげたことになります…
まあ蚊の場合、掻かずに我慢していればすぐに痒くなくなるのでマシです。毛虫やムカデはそうはいきませんので、庭仕事や花の観察の際は十分注意しないといけませんね。
桔梗2
青の桔梗も綺麗ですね。



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茶道における汗をかいた時の注意点


今日は各地で猛暑日となったようですね。京都も35度を観測し、非常に暑い日でした。山鉾巡行に関わる人は大変だったのでしょうね。
祇園祭
(夜の祇園祭の風情)

先日着物で外出する機会があったのですが、非常に暑かったです。着物は洋服と違い、どうしてもある程度の枚数を着ることが必要となりますので中々大変です。私の場合、羽織も着ますので上半身は、下着(今の時期はTシャツです)、長襦袢、長着(着物です)、羽織と4枚着ていることになります。洋服で今の季節に4枚も着ている人はほとんどいらっしゃらないでしょうね。
まあそうなると着物の中はどうしても汗びっしょりになります。表面的には涼しげな感じでいるようにしておりますが、実際のところはとても暑いです。

そうして汗をたくさんかいた時、熱中症に気をつけることは言うまでもありませんが、お茶の際は他にも気をつけた方が良いことがあります。
点前をしている人は手の平の汗でしょう。特に帛紗などが手にくっつく感じがして、綺麗に帛紗さばきができないこともあります。また道具から手を離した際に、手にくっつき茶杓などを落としてしまうということもあります。頭の片隅でそういったことを意識しておくと随分変わりますから注意してみてください。

お客さまとして茶席に入る場合は、道具をご覧になる時に注意が必要です。お手を触れる前にはハンカチなどで手を拭いてからにした方が良いですね。また顔などの汗がポタリと道具に落ちないようにも気をつけましょう。汗には水分以外にも様々な成分が含まれています。跡が残ったりする場合もあるので注意が必要です。

また茶室というのは冷房が付いていない場合が多いです。入る前に水分補給をしておくことも熱中症予防には必要でしょう。気分が悪くなったら無理をしてはいけません。倒れてしまっては作法も何もありませんので、絶対に無理をしないことです。



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足袋(たび)について


今日は着物を着る際の大変重要な小物である、足袋(たび)について書いてみようと思います。
お茶の際は基本的に男女とも白地の無地の足袋を履きます。シンプルなだけに非常に細かな部分が目に付きますので、気の抜けないポイントです。洋服でも足元は結構見られることが多いですね。

ちょっと想像していただければお分かりかと思いますが、大事な商談などでお客様の家に上がる際に、靴下が破れていないか気にする人は多いと思います。反対の立場で考えても、もし家に来たセールスマンの靴下に大きな穴が開いていれば「ちょっと信頼できないな」と思う方も多いでしょう。
そう考えると足袋も非常に重要な要素と思えてきませんか?

ではどういった足袋を履けば「足元を見られない」のでしょうか?
人それぞれ考えはあると思いますが、まずは
清潔なこと」ですね。これについては異論はないでしょう。せっかくの白い足袋でも、汚れていると台無しですね。

次に見落としがちなポイントとしては、
自分のサイズにあったものであること」です。これは実際の着用画像で見ていただくのが分かりやすいと思いますので、お見苦しいですが、私の足の画像をご覧ください。

足袋1
これだと皺がなく綺麗ですね。ちなみに私は普段これよりも0.5センチ小さいものを履いています(画像の物は25.5センチ)。そうするともう少し足に沿ってきます。

では次に少し皺のよったものを。
足袋2
手元にサイズの合ってない足袋が見当たらなかったので、足の角度を変えてみました。これくらいの皺は足の動きでどうしても入りますが、皺が無いほうがやっぱり綺麗ですね。

ここまでの写真の足袋は福助さんの「のびる綿キャラコ」という足袋で、私は必ず5枚コハゼのものを使っています。5枚コハゼのものを使うのは、その方が袴の裾を上にできて足捌きがしやすくなるからです。この辺りは「○枚コハゼのものじゃないとダメ」というところもあるようなので、自分の先生に確認してください。ちなみに当流では男女ともに上記の理由から「5枚コハゼの方が良いですよ」と薦めています。

ちなみにこの「のびる綿キャラコ」という足袋は表地が綿70%、ポリエステル24%、ポリウレタン6%。裏地は綿98%、ポリウレタン2%と化学繊維が混じっていることで、アイロン掛けも要らず重宝しています。難点は「百貨店で購入すると25センチの場合3,000円位してしまうこと」、「白地なので汚れやすいこと」でしょうか。

しかしそんな私に救世主が現れました。同じ福助さんの「ストレッチ足袋」です。こちらは表地がナイロン100%、裏地は綿70%、ポリエステル30%と化学繊維のみとなっていますが、以下のネット通販では送料込みで950円と約3分の1のお値段で買えてしまいました。
難点は、「化学繊維のみ」なので合わない人には合わないこと、サイズの間隔が0.5センチ刻みでなく1センチ刻みであるということでしょう。また表面の風合いと色がちょっと違います。
足袋3
こんな感じです。なんとなくですが、「のびる綿キャラコ」の足袋よりも汚れが落ちやすい気がするので、外を歩く際はこの「ストレッチ足袋」を履くことが多いです。便利な足袋なので皆さんも一度お試しされては如何でしょうか?安いので合わなくても諦めもつきやすいですから…

↓「ストレッチ足袋」は下のリンクから買えます(現在送料無料キャンペーン中だそうです)。

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感想(11件)





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今日のお菓子(亀廣保さん)


今日は近畿地方で梅雨明けとなり、京都では34度を超え全国で最も暑い地域であったようです。皆さんも熱中症には気をつけてくださいね。

さて今日はお菓子のご紹介です。お店がいつも同じですが、亀廣保さんのお菓子です。
お菓子50
右上から時計回りに、オモダカ(「沢瀉」などと書きます)、水、鮎(一匹だけです)、岩ですね。鮎は岩のコケを食べるので、こういった時にはポイントになって面白いですね。こういう一匹だけの時は誰がこのお菓子を食べるのか?ということになりますが、最初に取った人のものですから正客が有利ですね。
いつもこちらのお菓子は味、見た目とも抜群ですね。特にこの見た目がなんとも言えず、私は大層気に入っております。

ひとつ難点を挙げるとすれば、お店が外から見てもすぐにお菓子屋さんだと分かりにくく、ちょっと入りにくい雰囲気であることでしょうか?作れる量も限られるので、余りにもたくさんの人が押し寄せるとお店の方も困られるのでしょう。自分達が責任を持って作れる範囲だけの商売をするという昔ながらの姿勢でされているお店です。

確かにデパートなどに出店され、全国どこでも買えるというのはありがたい反面、旅行などの際のお土産に持って行っても、「(先方の)近所のデパートでも買えた」というのでは、せっかく心を込めて選んでもちょっとがっかりしてしまいます。それにお店によっては、保存状態が悪いのか、もしくは目が行き届かなくなってしまったからなのか、余り美味しくない場合があります。そういった意味でも、この亀廣保さんのようなお店は大変貴重な存在だと思います。



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庭掃除と雨降りについて


今日は久しぶりに茶杓を削りました。久しぶりにしては上手くいった気がします。一時期は何本も続けて削っていた時期がありましたが、上手くいかないことが続いたのでしばらくお休みしていました。毎日続けることが良い時と、そうでない時があるので難しいですね。

今日の京都は随分きつい通り雨が降りました。お陰で庭の水遣りをする必要がなくなりました。
コケ1
コケもこんなに綺麗になってくれました。雨が降ると当家の庭は本当に綺麗になってくれます。
私や母が一生懸命掃除や草抜きをしてもあんまり綺麗になってない気がするのですが、雨が降ると途端に綺麗になります。自然の力はすごいなと思いますが、結構な無力感を味わうことになります。もっとも掃除をしていないとそこまで綺麗にはならないので、手は抜けないのがさらに辛いところです。

掃除というのはお茶の稽古の中では余り目立たない部分ではありますが、疎かにはできない重要な部分であると言えます。しかし、目立たない地味な部分であっても、一度楽しさを覚えると色々なことが見えてきて更に楽しさが増すように思います。庭がなければ自宅の周りを掃除するのも良いでしょう。私の場合は基本的に朝に掃除するようにしておりますが、そうすると一日の始まりからスッキリとした気分になれます。ぜひ皆さんも一度試してみては如何でしょうか?


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お稽古の間隔について


昨日は久しぶりに家の周りの掃除をすることができました。ちょっと数日体調を崩していてサボっていました。
数日休むと随分違うものですね。これはお稽古についても言えることだと思います。私の場合、せめて茶筅だけは毎日振ろうと思っていますが、体調や用事などでどうしてもできない日もあります。そうするとやはり手が落ちているというように感じます。
さすがに毎日お稽古するというのは普通の生活をしていると難しいですが、理想は何か一つの動作(例えば帛紗さばきなど)だけでも毎日していると随分違うと思います。

では、お茶のお稽古に通う間隔はどれくらいが理想なのでしょう?さすがに毎日通うことはできませんね…(ご本人と先生が良ければそれでも良いでしょう)
私の考える理想のペースは週に1~2回です(ご自身でしっかり復習できる方はもう少し間隔が開いても構わないと思います)。覚えるスピードは人によっても異なりますから、絶対にこうするべきという訳ではありませんが、これくらいの間隔で通っていただくのが覚えていただきやすいのかな?と思います。完全に私の経験による主観的な意見ですが…

もっともお茶を習うことでどうなりたいのか?ということでそのペースも変わってきます。お茶の先生になりたいという場合を想定して書きましたが、例えば月に一度着物を着て和風のお稽古に出かけたいという目的の為なら、そこまで頻繁にお稽古に通う必要もないでしょう。綺麗な所作を身につけたいのであれば、ある程度形を習得するまでは集中して通った方が早く身に付くと思います。目的と自分の身に付けるペースを考えて理想のお稽古ライフを満喫していただければと思います。

先日やっと当家の木槿(ムクゲ)が咲きました。最初に咲いてくれたこの花は数日咲き続けてくれました。次に咲いた花はすぐにしおれたのですが、この写真の子は長い間私の目を楽しませてくれました。
木槿1
真っ白の花が清楚で綺麗ですね。


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風炉の炭


今日は風炉の炭についてご紹介しようと思います。
当流では基本的に風炉の炭は2種類に分けることができます。「五徳(ごとく)」のある場合と無い場合です。五徳とは何だ?と思われる方もいらっしゃると思いますので、先に五徳の説明を。
灰2
この写真で金属の爪が3つ見えますが、それが五徳です。これで釜を支えている訳ですね。五徳が無い場合は以下のように風炉で直接支えております。
風炉5
こういった風炉の種類で炭の点前も変わります。厳密に言うと、五徳があっても無い風炉と同じ炭点前をする場合やその反対もありますが、それは例外なので、基本的にその2種類と覚えておけば問題ありません。

さて五徳のない風炉の場合、炭はこのように割炭(わりずみ)と呼ばれる炭のみを使います。
炭3
次に五徳のある風炉の場合ですが、その場合は色々な種類の炭を使います。
炭5
こんな感じです。様子が全く違いますね。なお当流では下の写真の五徳のある風炉の炭から覚える順番になっていますが、こちらの風炉の方が難しい点前になるので、現在は反対の順番で教えることの方が多いですね。

ちょっと今日は写真ばかりになってしまいましたね。そのうちに他の相違点についても触れていこうと思います。



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今日のお菓子(鶴屋弦月さん)


昨日はブログをお休みさせていただきました。ちょっと心配事など色々ありましたので…
別に毎日更新する!と宣言したわけでは無いのですが、なにかそういう流れになっていました。しかし、これで無理の無いペースに移行できればと思っております。

さて、今日はお菓子のご紹介です。
お菓子47
こちらのお菓子は鶴屋弦月さんの「朝の露」というお菓子です。皆さんも小学生の頃に朝顔を育てられた経験があるかと思いますが、実は私には余りその記憶がありません。そういった宿題があったのだとは思いますが、私は何も世話をせず枯れてしまったのか、母が育てていたのか分かりません。
今なら朝顔を育てたいなとは思いますけどね…小学生の男の子にはつまらないものだったのだと思います。まさかそんな自分が、20年後に庭掃除が好きになっているとは想像もしませんでした。

ちょっと話が脱線しましたね。写真では少し見えにくいですが、寒天のようなもので朝露を表現されているのでしょう。今回のお皿はガラスの団扇の形のものを使いました。今の季節には涼しげですね。お箸も涼しい雰囲気を出す為に「南鐐(なんりょう・銀のことです)」のものを使っております。金属のお箸なので、扱いを注意しないとガラスのお皿を傷つけそうなのでちょっと怖いかもしれませんが、涼しげには見えますね。

この時期はどういったお菓子にするか非常に悩みますね。特に濃茶と薄茶を出す場合は、生菓子をどうしようか非常に悩みます。ベタベタするお菓子は使いにくいですが、今の時期はお菓子屋さんでもそういったお菓子ばかりですからね…
そういった時にこういう食べやすいお菓子は助かります。まあ個人的な好みでいうと、こういった「こなし(「練り切り」とも)」のお菓子は余り好みではないのですが…本当に今の時期は難しいです。




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風炉の灰


先日より風炉の灰を集中して稽古し直しております。灰と言われてもお茶をされていない方はなんのことか分からないかもしれませんね。
灰1
このように風炉の中に火(炭火)を入れるために、下に灰を敷き詰めます。その際、灰で形をつくるのですが、様々な形があり、また流派によっても異なる為、色々と稽古する必要があります。知らない人が見ていると砂遊びかと思われるかもしれませんね。

なお当流などの遠州流系統の流派では、風炉の灰でも、湿し灰(しめしばい)といって濡らした灰を使うのですが、千家さんは乾燥した灰を使われるのでかなり雰囲気が異なります(千家さんのはもっと表面が滑らかでぺったりとしている感じです)。この写真では乾燥した灰のように見えるのですが、実際はもう少し色が濃く、湿っていることが見て取れるのですが、上手く写真が撮れませんでした。

またこの写真のように、中には「水」と書きます。これも以前少し書きましたが、流派によっては水を表す「卦」を書かれるところもあるようです。
灰2
上から見るとこんな感じです。これも乾燥してるように見えますね…なお簡単に形を説明すると、向こう側(写真上部)に山が2つあり、手前側にも山が2つあります(手前の山は離れています)。また手前の山には筋で表した道が見えます(写真下部左側の3本の線)。なんか写真の撮り方が悪く、実際とは随分違う雰囲気なのが残念です…

なおこの灰形は一度風炉に火を入れると崩れ、灰も乾燥してしまうので、その都度作り直すことが必要です。まあお稽古の場合はそのまますることもありますが、慣れてくると10分から15分位で出来上がりますので、その都度作り直したいものですね。



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今日のお菓子(越山甘清堂さん)


今日は先日までに比べると少し過ごしやすかったですね。

さて今日はお菓子のご紹介です。
お菓子48
越山甘清堂さんの「羽二重加賀れんこん餅」です。こちらはいただいたお菓子なのですが、羽二重餅が好きな私には嬉しい頂き物でした。なお「れんこん餅」というのは、お餅の中に蓮の実が入っているからだということです。写真でもちょっと茶色く写っていますね。
今回使ったお皿は銀で、少し涼しげに見えるかな?と使ってみました。もうちょっと違う器にした方が良かったかもしれませんね。

以前も書いたことがあるかもしれませんが、私は羽二重餅などの柔らかいお餅が大好きです。あのフワッとした柔らかさはとても良いものです。ただ、夏の暑い時期には重苦しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
以前、あるお菓子を夏に食べると余り美味しく感じなかったことがありました。そのお菓子は羽二重餅のお菓子で、普段非常に好きなお菓子だったので非常に驚いたことがありました。たまたま美味しくなかったのかもしれませんが、夏場は避けた方が良いのかもしれないと思いその後夏場には余り使っておりませんでした。
今回のお菓子は夏場でも美味しく食べることができましたので、もしかするとたまたまだったのかもしれませんね。



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プロフィール

山荘流茶道教室

Author:山荘流茶道教室
京都市東山区にて山荘流の茶道教室を開講しております。
静かな環境で非日常を楽しめる教室を目指しています。

初心者の方から丁寧にお教えいたします。もちろん他の流派を習っていた方やブランクのある方も大歓迎です。

ご興味を持たれた方や習ってみたいなと思われた方は、どうぞ気軽にメールフォームからご連絡ください。

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