fc2ブログ

薄茶の点て方について


もうすぐ11月も終わり、今年も残すところわずかとなりましたね。そのせいか最近はまた忙しい日々です。忙しい時にはよく「猫の手も借りたい」と言いますが、あれは猫好きの私にとっては、猫と遊んでもらおうと必死になりかえって仕事がはかどらないように思います。

いつもながらどうでもいいことばかり書いてしまいますね。さて気を取り直して、今日は薄茶の点て方について思うことを書いてみようと思います。

薄茶はお茶をされていない方も、お茶をされている方にとっても「抹茶」と聞くとまず思い浮かべるものだと思います。
薄茶7
これですね。この薄茶はかなり泡をたてましたが、流派によってはここまで泡をたてないところも多いかと思います。ちゃんと聞いた訳ではありませんので実際のところはどうなのかは知りませんが、表千家では「三日月状に液面の部分を残すのが良い」と何かで読みました。

薄茶8
このような感じでしょうか?どちらが良いということは無く、お茶との相性やその日の気分など、まあ「好み」と言った方が良いかもしれません。

一般的には薄茶というと上の泡の細かいものをイメージされるのだろうと思いますので、そういったイメージをお持ちの方には下の写真のような薄茶が出てくると、「余り上手でない人が点てたのかな?」と思われることもあるでしょう。

そういったことから、元はそこまで泡をたてなかった流派でも上の写真のように細かな泡をたてるようになった流派もあるかと思います。実際、当流では両方の写真の間くらいの泡で良いのですが、上の写真のように泡をたてる方が多いですね。

しかし、どちらの点て方にもそれぞれの味がありますので、それは自分である程度納得して点てられた方が良いようには思います。詳しい話はまた次回にでも書いてみようと思います。





ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




スポンサーサイト



テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

茶席での会話について


夜になって一気に冷えてきましたね。我が家でもついにストーブの登場です。しかし、余り早くからつけてしまうとストーブに頼り切ってしまうようにも思いますので、気をつけようと思います。

さて今日は茶席での会話について書いてみようと思います。先日の山荘の公開での呈茶席では、お上品な方が多かったからか、それとも緊張されていた方が多かった為か、静かな席となりました。

ご存知の通り、茶席では基本的には「正客(しょうきゃく)」と呼ばれる客、所謂メインゲストのような方と亭主が中心となって会話をいたします。流派によっても様々な形式があろうかと思いますが、ある程度形式的な問答もあれば、自由な会話もあります。

今回のような大勢の方が来られる会(「大寄せ」の会などと言われることもあります)では、正客にお茶を習われたことが無い方が座られ、お茶を習われた方は正客を避けられることがよくあります。

そうすると、正客となった方はそういったことをご存知ないので、静かな席となることもあります。さて、そうした時にどうするか?というのは、難しい問題です。

簡単に考えると2つの方法があるかと思います。1つ目は、特に話をせずに静かにゆっくりと点前を見てもらう方法で、2つ目は、一方的に道具の説明などをするという方法です。どちらが良い方法だと言い切ることはできないでしょうが、お客さまの反応を見つつ考える必要があるかと思います。

当流の席の場合、人数の多い千家さんなどから見て、「変わった」点前だと感じられることが多く、道具の話を聞くよりも点前を見たいという方が多いように個人的には思っています。これが反対に千家さんの席であれば、静かに点前を見るよりも道具や趣向などの会話を楽しみたいという方が多いように思います。

個人的には今回の席ではもう少しお話したかった気もしますが、当流の点前をじっくりと見たいと思っていただける方が多かったと良いように考えることにします。しかし、余り私の話に反応されずちょっと寂しい思いも…贅沢を言ってはいけませんね。

菓子166
こちらは先日のお茶事の際のお菓子の候補の一つです。亀末廣さんの「きんとん」ですが、形が崩れてしまいましたね。「きんとん」は持ち運びなどの際に注意が必要です。




ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

先日の茶事での主菓子


先日なんとか松殿山荘の公開を終えることができました。今年はお陰様で2日ともいつもより多くのお客さまにお越しいただくことができました。しかし、カメラを忘れてしまったのと、携帯電話でも写真を撮り忘れてしまいましたので、今回の公開の呈茶席の様子はご紹介することが難しそうです…

さて気を取り直して、今回は先日の茶事の際にお出しした主菓子のご紹介を。
菓子167
今回は亀末廣さんの「栗きんとん」を使わせていただきました。当家では食べにくかったり、手がべたつくなどの理由から余り「きんとん」を使わなかったのですが、この栗きんとんは非常に美味しかったので他の候補と迷うこともなく決定しました。

なおこの写真ではほとんど見えませんが(右の方にあります)、今回は「口取り」として干瓢の煮〆を出しました。本当は水栗も出したかったのですが、今年は栗の出来が悪かったのか、私がお店に探しに行った時期が悪かったのか非常に高価で数も少なかったので諦めました(水栗については過去の記事をご覧ください)。

また今回は写真の上野(あがの)の手鉢を使いました。このような手鉢が出た際は「手」を持たないように気をつけないといけないですね。2日目はお稽古に来られている方達も来られたので、そういった説明をさせていただきました。

しかし、本当に美味しいお菓子でした。今思い出しても幸せな気分になれます。

菓子165
こちらはお菓子の選定の際に撮った写真です。ちょっと暗い時間帯に撮ったので、イマイチな写りようですが…




ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

今回の焼物


いよいよ松殿山荘の公開が週末に迫ってきました。なんとか道具の取り合わせはほとんど済ませることができましたが、まだ少し決まっていない道具がありますのでもう少し考えないといけません。

さて今日は先日の茶事の際の食事の最終回、焼物編です。
焼物1
今回は鰆(サワラ)の幽庵(ゆうあん)焼きにしました。実はこの幽庵焼きは料理人の友人に作ってもらったのですが、大きさを勘違いしたらしく大きめになってしまいました。味は非常に良かったので、ちょっと大きい方が良かったかもしれませんね。

幽庵焼きというのは、「幽庵地」と呼ばれるタレに漬け込んで焼いたもので、江戸時代に幽庵という方が考えたとされています。当家ではこういった浸けダレを使う料理は、最後に残ったタレが勿体無く感じてしまうのでほとんど作りませんでした。

そんなことから、今回は友人に手伝ってもらいました。友人も常に手が足りない中で料理をしているので、普段はできるだけ時間の掛からない料理が多くなってしまうらしく、こういった機会に新しい料理にも挑戦できるのは良い経験になるとのことでした。

なお、通常茶席で出される会席(懐石)では食べられないものは出さないことが多いのですが、今回は器が白かったので汚れないよう柿の葉を下に敷きました。料亭などで出される場合は食べられない飾りなども使われますね。

さてここまで会席での一汁三菜を見て参りましたが、これ以外には八寸と呼ばれる酒の肴(2~3種)、香物(お漬物)、お湯を出すのですが、こちらは写真を撮り忘れたので省略します。またさらに、進肴(しいざかな、預け鉢とも)と呼ばれる肴を出すこともありますが、余りたくさん出し過ぎるのも考え物です。

とはいえ、今はこのように会席を供してもてなすことが減っているので、ついあれこれと出してしまうことが多いようです。しかし、余り満腹になってしまうと後で眠くなってしまいますからね…多すぎるということの無いようにしたいものですね。作る方も余りたくさん作るのは大変ですし(私だけでしょうか?)。

ちょっと長くなってしまいましたが、これで今回の会席のご紹介は終了です。次回はお菓子のご紹介か別のものにしようか考え中です。何はともあれ、週末の公開を無事に済ます為に取り合わせを決めてしまわないと!




ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

今回の煮物


昨日、今日とまとまった雨が降りましたね。昨日は特に雨がきつく、夜に車で出かけたのですが前が見えない程でした。

さて今日は先日の茶事の会席シリーズの「煮物」編です。
煮物3
ちょっと椀だねの形が崩れてしまっておりますが、「海老しんじょ」と芽ねぎ、柚子です。何度見ても形がイマイチですね…これは2日目の時に撮った写真ですが、1日目の時はもう少し綺麗な形にしていたのですが、色々あって2日目はこんな形になりました。
ただ、味は悪くなかったようなので一安心です。

先に食材などを書いてしまいましたが、この写真を見て違和感を覚えた方もいらっしゃるかと思います。「これは煮物ではなく、すまし汁だろう?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。個人的には私もそう思いますが、会席(懐石)ではこれを「煮物(椀)」と言い、「一汁三菜」の「三菜」の一つと考えます。

日常の食卓であれば、この椀だねを「かじって」食べることもあろうかと思いますが(「そんな行儀が悪いのはお前だけだ!」なんて言わないでくださいね)、茶席では控えた方が良いですね。「それならどうやって食べるんだ!」と言われるかもしれませんが、隠し包丁が基本的には入っていますので、お箸で割って食べましょう。

なおこの煮物の椀だねは大抵私の担当なのですが、いつもほぼ同じ中身になってしまいます。まあ当流の流祖も結構な割合で同じもの(秋には鶉のたたき丸が多いです)を使っているので許してもらいましょう。

こういったすまし汁の中に椀だねを入れたもの以外をお出しすることがありますが、私には難しく思えますね。まあ色々試してみて自分に合ったものを見つけるのが一番かと思います。



ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

今回の向付(むこうづけ)


昨日は中学・高校時代の友人と会い、今日は小学校時代の友人と会うことができました。小学校時代の友人はすぐ近所に住んでいるのですが、最近は私がバタバタしているせいでなかなか会えませんでしたが、今日は珍しく彼から連絡をくれてうどんを食べてきました。

さて今日は先日ご紹介した茶事の際の向付(むこうづけ)について書いてみようと思います。その時も書きましたが、向付の名前はお膳や折敷(おしき)などの「向こう」にあることからそう呼ばれていると言われています。

会席1
このように向こう側にありますね。今回は伊万里の器を使いましたが、現在では染付や祥瑞などの中国製のものから、黄瀬戸や織部・唐津などの日本製の焼物など様々な器が使われます。なお、会席の器に陶器を最初に使用したのは古田織部との説もあります。

器についてはそれくらいとしまして、料理の中身を見ていきましょう。
向付3
今回はハマチを湯引きにしたものに加減酢をかけたものをお出しさせていただきました。添えているのは「花穂紫蘇」です。向付は多くの場合、こういった生の魚に少し手を加えたようなものが出ます。寒い時期や朝に催される場合などは、火の通ったものが出されることもあります。

来られる方や会の目的によっては精進のもの(肉・魚を用いない)こともありますが、個人的には生の魚が一番好きです。

なお料亭などで「先付け」として出される場合、お刺身を出すことが多いと思います。しかし、茶席で出す場合は昆布〆めや一塩をして下味をつけておき、醤油よりも味の薄い加減酢などをかけて食べることが一般的です。

これは、その後この向付の器に他の料理を乗せる為であるとも言われています。少量の加減酢であれば次に同じ器に別の料理を乗せても味に影響はそうありませんが、醤油が残っている器には別の料理は余り乗せたくありませんね。他には昔の食料事情との関連を指摘する考えもあるようです。

まあどんなことでも、昔のことには分からない部分というのが多くあるものですね。

今回はハマチにしましたが、本当は鯛かヒラメか何かもっと白っぽい「これこそが白身の魚」と言える魚にしようと思っておりました。ただ、余り良い魚が見つからず、ハマチが非常に安くなっており、美味しそうだったのでハマチに決めました。

ちょっと心配だったのは「少し生臭いと感じる方がいるかも」ということだったので、湯引きにして、一塩をしておきました。また加減酢には数種の柑橘の汁を入れて爽やかな風味になるように工夫してみました。

しかし、盛り付けはいつも悩みますね。一応背の部分と腹の部分とを交互(前後と言った方が良いかもしれません)に盛り付けてみたのですが、もう少し良い方法があったようにも思います。この辺りは料理人をしている中学・高校時代の友人に色々と教えてもらわないといけませんね。





ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

お茶事(食事)


立冬も過ぎ、旧暦においても10月となり寒くなってきましたね。暦の上ではもう冬ですので、寒く感じるのも無理もありませんね。体調管理に注意しないといけません。

さて今日は先日のお茶事の際の食事の様子を。
会席1
茶事の際の食事は「懐石」や「会席」などと言われますが(流派によって異なります)、基本的には食事が主役という訳ではなく、お茶が主役ですので、簡素な食事にすることが多いです。しかし、近年ではかなり豪勢な食事になってきています。

今でも「一汁三菜」という言葉を聞かれることもあるかと思いますが、現在ではそれよりも多くの品数が供されることがほとんどのように思います。

なおこの会席で言うところの一汁三菜とはこの写真にもある「味噌汁」の一汁、写真向こう側の「向付(むこうづけ、向こう側にあるからその名がついたとされています)」、「煮物」そして「焼物」の三菜です。

この写真を見て、「ご飯とお味噌汁が少ない!」と思われたかもしれませんが、最初は味見のような感じでこの位を出すとされています。後で「汁かえ」などと言われるお代わりがありますのでご安心ください。

ふと思いましたが、高血圧などで塩分を控えられている場合はそのお代わりを断るのも方法の一つですね。またアレルギーなどで食べられないものやどうしても苦手なものは初めから手をつけずに残しておきます。一口食べたら頑張って食べた方が良いと思いますが、無理はしない方が良いのは言うまでもありません。

なお食べる時に注意することは、向付はお酒が出るまで手をつけないということでしょうか。お酒を飲まない私にとっては「ご飯のおかずとして食べさせてよ!」と思いますが、一般的には酒の肴という扱いです。

まあ食べたところで不都合がある訳でもありませんので、知らずに食べてしまっても誰かが困るということはありません。ただ、お酒を飲む方は困るのかもしれません。この辺りは飲まないので分からないですね。

写真の説明に戻りますと、お味噌汁の実はレンコン餅と人参、ビタミン大根(青大根とも)です。ビタミン大根なんて初めて知りましたが、切って時間が経つと白っぽくなってしまうようでした。

なおお味噌汁の味噌は季節に応じて白味噌と赤味噌の配合を変えるなどと言われており、ごく簡単に言うと寒い時期は白味噌で、その他の時期は合わせ味噌や赤味噌を使うとされています。今回の茶事の際は、まだ風炉でしておりましたので、このように合わせ味噌にしております。

少し長くなりましたので、他の料理はまたの機会にいたします。




ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

久しぶりの風炉の灰型


今日は旧暦の10月1日です。以前も少し書きましたが、この日から炉を開くとする説もありまして当家でもそろそろ炉を開こうと思っています。実際畳はもう入れ替えたのですが、お稽古の関係上しばらくは風炉も併用することになります。

さてそんな今日は先日のお茶事の際にしました風炉の灰の写真をご紹介しようと思います。
灰3
写真の撮り方が下手で、ぶれてしまったのでしょうか?いつも灰の写真が綺麗に撮れません…実際はもう少しマシな形になっていると思うのですが、写真を撮るのは難しいものですね。

この写真ではイマイチ分からないのですが、当流では風炉の場合でも湿らせた灰を使用します。「風炉が傷みませんか?」と尋ねられることがありますが、「昔からこのようにしているので大丈夫なのでしょう」と答えています。

実際、段々と乾いていきますし、いつまでも風炉に灰を入れっぱなしという訳でもありませんので、そこまで大きな影響は無いのだろうと思っています。もし影響があるのであれば、遠州流系統の流派には古い風炉が残らないということになるのでしょうが、そういったことは無いですし、そういった話も聞きません。

湿し灰で灰型を作るのは恐らく乾燥した灰よりも楽なのではないか?と私は思います。表面をペタッとさせることも求められませんし(むしろわざわざ粗くします)、表面にヒビのようなものも入りにくいように思います。

かと言ってあの灰が簡単という訳ではありません。私も最初は随分苦労して時間をかけて作っておりました。しかし、時間をかけ過ぎて、表面をあれこれ触っていると段々乾燥してしまいます。そうならないように余り多く触らず、手早く作るというのはやはりそれなりに経験が要ります。

まあどちらの方が難しいかを競うものでもありませんし、難しいからすごいという訳でもありません。しかし、色々な種類や方法が流派毎にあるというのは面白いものですね。


最後にこの時期にぴったりな和歌を。

かみな月 風にもみぢの 散る時は
そこはかとなく 物ぞかなしき   (藤原高光)


「10月の、風にもみじがはらはらと散る時は、とりとめもなくものがなしいよ」

(『古今和歌集』 奥村恆哉 校注  昭和53年 新潮社)から





ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

お茶事の流れについて


先日なんとか2日に亘るお茶事を終えることができました。今回は新しいことにも挑戦することができ、今までとは少し雰囲気も変えつつすることができて良かったです。お越しになったお客さまから刺激を色々といただきましたし、反対に刺激を与えることもできたと思っています。

さてそんな中、お茶事について以前から思っていたことを今日は書いてみようと思います。現在お茶事の流れは多くの流派で「食事→濃茶→薄茶」(炭は炉・風炉で入る場所が異なる為省略)となっています。

個人的にはこの流れというのは余り好きではありません。現在のお茶事の食事(会席や懐石)では結構な量が出るため、食後に眠くなってしまうからです。お酒を飲まれる方であれば、さらに酔っ払ってしまう可能性まであります。

その辺りを嫌ってか、当時の流行であった為か分かりませんが、当流の流祖高谷宗範はその当時「前茶」と言われていた順番つまり「濃茶→食事→薄茶」という形式を採用しておりました。この順番ならまずしっかりと濃茶を味わうこともでき、お腹の頃合もよくなった頃に薄茶を飲んでさっぱりとして帰ることができるように思います。

ただ、欠点としては開始時刻にもよりますが、空腹の状況で濃茶を飲む可能性があること、お酒好きな人が「後は薄茶だけ」と気楽に考えドンチャン騒ぎをしてしまう可能性があることなどが挙げられるかと思います。

実際、明治大正期の関西での茶事というのはそのようなことがしばしばあったようです。東都茶会記では高橋箒庵氏がよく批判されており、「関西の悪習」であると主張されています。それが関西のみの状況であったとは思えませんが、確かに茶席でドンチャン騒ぎが行われるのは嫌ですね。

しかし、順番を変えたところでドンチャン騒ぎをする方はどうやってもするようにも思います。実際、宗範はそういったことを許さなかったので一部の方から不満の声もあがっていたと聞いております。

ただ、濃茶の際における食後の眠気の問題は順番によって解決することができます。その代わり薄茶の際に眠くなってしまう方がいるかもしれません…そのようになった場合は薄茶は出さずに終えてしまうというのも方法の一つでしょう。

決められた方法に拘泥することなく、その場の状況に応じて対応するのが大切なのだと思います。ただ、変化のさせ方を誤るとそれは「お茶」ではなくなってしまうように思います。そこが難しく、面白いところですね。

菓子158
今回の茶事では使いませんでしたが、先日ある茶会にて使用しました当流の紋菓です。流祖は今の私の茶事や茶会をどのように見ているのでしょうね。あちらに行った時は色々と聞いてみたいものです。





ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

臨機応変に対応する為に


昨日今日と暖かい日で助かります。しかし、この暖かさだと「まだ風炉で良いかな?」とも思います。寒かった先日は「さすがに11月となると寒くなるな。そろそろ炉を開こうか?」と思いましたが、週末のお茶事の際はどうなることでしょう。

先日から茶会や稽古以外の場面で人前で点前する機会が何度かありました。そういった時はきちんと道具が揃っていないことや、時間が無いなどできっちりとした順番で点前できないようなこともあります。

そういった時にどのように点前するかというのが腕の見せ所ということでもあるのですが、そういった点前ばかりしているといざきちんと点前しないといけない場面で変な点前をしてしまうことになります。

しかし、どんな時でも教科書通りにしか点前できないのでも困ります。お客さまの足の具合(見るからに辛そうにされていることもあります)やお湯の状況などで急がないといけないこともあるでしょうし、反対にゆっくりしないといけないこともあるでしょう。

ゆっくりするのは話をすることで解決するということも可能ですが、濃茶の場合は余りその方法は使いたくないですね。そういった時は点前の速度や手数を増やすことで対応することも必要です。そうした時に教科書通りの点前しかできないと困ります。

しかし、型を崩す場合に崩し過ぎるとおかしなことになりますし、崩し方を間違えると大変なことになります。そのためには、やはり普段のお稽古できっちりとした点前を身につけていることが必要になってきます。

また、ある程度難しい点前などで行う所作などを応用することもありますので、そういった知識というのも必要になってきます。茶道というと特にすることの無い点前までお稽古しないといけないと敬遠する方もいらっしゃいますが、普段の点前にも応用できる知識も得ることができるので、そういった様々な点前を勉強することも悪くないと思います。

点前される方にセンスがあればどんなこともして形になるのでしょうが、そうでない方の場合は先人に学ぶことが大事だと思います。私は後者だとおもいますので、先人の方法などを勉強することに力を入れています。そうするうちにその目線で物事を捉えられるようになれればと思いますが、自分なりに満足できる日が果たして来るのでしょうか?

満足してしまうとそこで終わりと考えることもできますが、ある程度は満足してからあの世へ行きたいとも思います。こればかりは旅たつ時になるまで分からないのでしょう。いつその日が来ても良いように日々精進していければと思います。

菓子157
こちらは鶴岡飲料という会社の製菓部門である港屋さんというところがお作りになっている「出羽の久寿(くず)」という葛菓子です。葛菓子といえば関西では奈良を思い浮かべますが、こちらのお菓子は随分雰囲気が違って面白かったです。お菓子でも何でも地域性があるのでしょうね。




ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

炉開きはいつにしようか…


一気に寒くなりましたね…気が付けば11月ですので当然なのかもしれませんが、急にこれだけ寒くなるとこたえます。しかし、明日はまた少し暖かくなるようですので、体調管理が難しいですね。

現在の茶道では炉と風炉の切り替えをこの時期にすることになっています。今では多くの場合、11月から炉とされていますが、古くは9月9日(旧暦)から炉としていたこともあるようです(流派によっても異なる)。また別の茶書には旧暦10月1日からとも記されております。

それ以外にも、庭の木々の葉の色づき具合や「玄猪(げんちょ)」と言われる日と関連させて炉開きを行うところもあり、「炉開き」と言っても様々な考え方があります。そういったことから私も毎年いつ炉を開こうか迷うのですが、これだけ一気に寒くなると炉を開きたくなります。

ただ、明日からまた暖かくなるのであればもう少し待とうか?とも思います。実際に炉を開くまでは悩ましい日々が続くことになりそうです。個人的には今週のお茶事は風炉で行いたいのですが、天気予報などを参考にもう少し考えようと思います。

道具などの取り合わせは風炉のつもりをしておりましたので、これから炉に変更するのであれば結構大変なことになりそうです。まあなんとか頑張るしかありませんね。

菓子151
こちらは亀末廣さんの「粟ようかん」だったと思います。美味しいお菓子だったということははっきりと覚えているのですが…




ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

山荘流茶道教室

Author:山荘流茶道教室
京都市東山区にて山荘流の茶道教室を開講しております。
静かな環境で非日常を楽しめる教室を目指しています。

初心者の方から丁寧にお教えいたします。もちろん他の流派を習っていた方やブランクのある方も大歓迎です。

ご興味を持たれた方や習ってみたいなと思われた方は、どうぞ気軽にメールフォームからご連絡ください。

リンク等について
当サイトはリンクフリーです。 画像・文章についても自由に引用していただいて構いませんが(「画像提供:東京国立博物館」とあるものを除きます)、引用元の表示とリンクをお願いいたします。
リンク
最新記事
検索フォーム
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Twitter
このブログの記事画像
このブログの最近の画像です。よろしければこちらの記事もどうぞ。
最新コメント
カレンダー
10 | 2015/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
月別アーカイブ
広告
最新トラックバック