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師範者研究会へ


先日、今年初めての鶯の声を聞きました。古来、鶯などが初めて鳴いた声を「初音」と言い(鶯だけにとどまりませんが)、多くの人に親しまれてきました。源氏物語の帖名にもその名が見え、その帖に因んだ婚礼道具である国宝「初音蒔絵調度(徳川美術館所蔵)」は有名です。

さて、そんな初音を聞いた日に当流の師範者研究会へ行ってまいりました。今回は母の当番(二名一組なのでもうお一人いらっしゃいますが)の月で、私は正客の順番となっておりました。

点前は向切の点前で、客側は小間での立ち居振る舞いの稽古を中心に行いました。ここ数年、私や母が当番になる時は小間の稽古を中心に行っています。というのも、元々当流では小間と広間の区別を厳格に行っていたのですが、どうも最近はその区別が曖昧になってしまったように感じているからです。

もっとも、現代においては専用の茶室が家にあるというところは少なく、和室が一室もないという家も多いかと思います。そんな中で「広間と小間の区別を」と言ったところで虚しく聞こえるかもしれませんが、やはり流派の根本的なところですから大事にしていければと思っています。

今回は「不忘庵」という部屋で、三畳という狭い空間です。しかも、そのうちの二畳が台目畳(通常の畳の4分の3の大きさ)という部屋なのでかなり狭い空間と言えるかと思います。茶室にはもう少し狭い部屋もありますが、普段の生活でその大きさの部屋に6人程(客が5名程度、亭主1名)が入るということは余りないことと言えるかと思います。

そんな小さな空間にある程度の人数が入るとなると、それぞれが上手に動かないと色々と困ることが出てきます。そういったことを稽古することも研究会の目的でもあります。またそれだけではなく、亭主は点前はもちろん、道具の取り合わせなども当番同士で相談して決定します。

また、主客のやり取りの稽古というのも研究会では大事な目的です。最初は定型文を言うのに必死になりますが、慣れてくると定型文だけにとらわれず、何か一言付け加えるなど自分自身の言葉でやり取りすることができるようになります。

こういった機会が月に1回でもあるというのはありがたいことだと思います。というのも、以前他の流派の方にもお越しいただいたことがあるのですが、「こんな機会が毎月あったら主客の稽古ができて良いですね」と言われたからです。

私達にとっては昔から当たり前のことだったので特に何とも思っていないかったのですが、もしこういった稽古が無かったらと思うと恐ろしくなります。恐らく、先日のお茶事の時などは何をして良いか分からずにオロオロするばかりだったことでしょう。

ただ、この稽古は基本的には師範者の方を対象としていますので、それ以外の方が参加されることはほとんどありません。それでも、主客の立場に応じた役割を把握することは茶道をする上では非常に大事なことだと思っていますので、当教室ではできるだけそういった機会を作るようにはしています。

炉1
今回の点前座の様子。写真では朱の手桶水指が随分派手な感じに見えますが、実際はもう少し落ち着いた雰囲気でした。





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お茶事へ


今日は風が強かったですね。近畿地方では春一番を観測したとのことですが、これですぐに春らしい陽気になるというわけではなく、寒い日を時々挟みつつ暖かくなるわけですから体調管理には十分注意したいですね。

さて、先日お茶事に招かれました。今回でお茶事(私の中で「お茶事」とは炭点前をされる会のことを指しています)に参加するのは3回目で、今回が初めての正客でした。

最初のお茶事は席披きの茶事で、その時は某流派のお家元がお正客で私は次客でした。その次も修復後の席披きの会で、その際はご亭主の方の息子さんの先生が正客で、その時も私は次客でした。

そして、今回初めての正客だったのですが、まあ反省の多い客ぶりでした。今回は裏千家の方がご亭主だったのですが、裏千家の炭点前を拝見するのは2回目くらいだったでしょうか?気がつけば終わっているというような感じで、点前を拝見するのに集中し過ぎてしまいました…

以前から当流などは千家さんに比べて点前の時間が長いと聞いてはおりましたが、ここまで早く終わるとは想像もしておりませんでした。最初にそのようにつまづいてしまい、懐石の際に挽回しようとしたのですが、こちらも挨拶のタイミングなどがつかめず普段の調子が取り戻せませんでした。

そんなことでいつも通りのことができないようではダメですが、これが今の自分の実力ということでしょう。あと2回くらいお茶事の正客をすれば大丈夫だとは思いますが、何分お茶事をされる方が少ないのと、私の交友関係が狭いのでそういった機会もなかなかありません。

まあ、他流の方のお茶事でなければ問題無くできるとは思いますが、それだけでは心もとないですからもっと精進していければと思います。

こんな反省ばかり書いていますが、お茶事は大変楽しい会でとても満足できました。反省ついでにもう一つ反省をするなら、記帳の際と御礼の手紙の字が最悪だったことが気になります…言い訳をすると、先日から左手の手首を痛めたようで、それが影響しているのだと思います。




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生徒さんとお茶会に


先日も書きましたが、パソコンの調子が良くありません。何か記事を書こうと思っても度々応答が無くなり中断してしまうと気力も失せてしまいます。なんとか元通りに動いてくれると良いのですが…

さて、先日生徒さんと一緒にお茶会に行ってきました。最近は余り生徒さんと一緒にお茶会に行く機会も減っていたように思いますが、今回久しぶりに一緒に行くことができました。

今回一緒に行った生徒さんは最近お茶を習い始めた方でしたので、茶会の作法などを予めちょっとだけお話して、後は実際の場面に応じて周りの方に気がつかれないように補助してあげました。

個人的に難しいと思うことは、周りの方に余り気づかれないように補助してあげることでしょうか。別に周りの方に気づかれても良いのかもしれませんが、それはちょっと失礼なように私には思えます。

もちろん、分からないことをお伝えするのは必要だと思いますが、1から10まで教えているとそれはお茶会ではなく、お稽古になってしまいますからね…それでは楽しみに来られていた他のお客さまに失礼ですし、亭主の方にも失礼だと思います。

そうは言っても、なかなかお稽古などで教えてもらったり、自分で予習していったとしても実際の茶会となると分からないこともたくさん出てきます。そうした時に先生など信頼できて、かつ相談できる人と一緒に行っているとある程度安心して茶会に参加できるとは思います。

もっとも、そういった準備をしないと茶会に行ってはいけないということではありません。分からないことは分からないと聞いたら良いのですが、中には意地悪な方もいるかもしれませんし、余裕の無い方もいるかもしれません。

そんな時の為にある程度自分でできるようにしておくのも大事かもしれません。本当は皆が気楽に楽しめる会がもっと増えてくれると良いのですが…

当教室では今回のように実際の茶会に講師が一緒に行くこともしております。お稽古することまでは必要無いけど、茶会に行った時に恥をかかないようにしたいと思われる方がいらっしゃればお気軽にご相談ください。

さて、週末はお茶事に招かれております。人の心配も必要ですが、私も予習しておかないと…お茶事の亭主は慣れていますが、客になることは少ないですからね。




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パソコンの不調についてお知らせ


昨日の京都は時折あられが降るような天気でしたが、今日も雪が降るかもしれないということなので外出する際には気を付けたいと思います。

先日からパソコンの調子が悪く、ブログ更新やメールの返信が遅れています。このところ少し持ち直してきたように思いますので、なんとかまた更新していければと思います。







茶会のお菓子


明日からまた雪が降り、週末にかけて大雪になるかもしれないということで心配です。個人的には先日の茶会の時に雨は降りましたが、雪が積もることが無くホッとしていますが、今週末も各地で茶会が催されると思いますので、ご亭主の方は心配なことでしょう。

さて、今日は先日の茶会の時のお菓子のご紹介を。
菓子239
今回のお菓子も当ブログではおなじみの亀廣保さんにお願いしました。右側の雪輪と左の種合わせは根引松ですね。今日は珍しく「どうしてこのお菓子にしたのか?」ということについて書いてみようと思います。

まず、今回の茶会の日が2月5日で、旧暦では1月9日で、立春の翌日ということを覚えておいてください。

古来、新春に降る雪というのは豊作の象徴で、おめでたいことであったと言われています。万葉集にも

新しき(あらたしき) 年の初めの 初春の
今日降る雪の いや重け(しけ)吉事(よごと)  (大伴家持) 

という歌が残されています。「いや重け吉事」というのは、「ますます重なれ良い事が」といった意味だそうです。

そんなことから、立春の翌日ではありますが今年が来られたお客さまや私達にとって良い年になるようにという思いを込めさせていただきました。とはいうものの、実はこの万葉集の和歌を知ったのはお菓子を注文してからでした。

ちょうど、私が購読している雑誌『月刊遠州』に毎月文様についての連載があるのですが、2月号の内容が「雪輪」だったのです。その中でこの和歌のことなどが紹介されておりましたので、これはそのことについて話さねばと思いました。実際、和歌の内容にまで踏み込んで話すことはほとんどなかったですが、良い勉強をさせていただきました。

根引松は、茶会の翌日が今年最初の「子(ね)の日」だったので(旧暦では)、このお菓子にしてみました。というのも平安時代には、新年最初の子の日に小松を引いたり、若菜を摘む習わしがあったそうです。

現在では、子松引きをする人はほとんどいらっしゃらないと思いますが、京都の古いお家ではこの根引松をお正月の際に門松として飾ってられるところもありますね。

そんな感じで今回は立春の翌日ということもあり、少しおめでたい雰囲気のお菓子にしてみました。




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なんとか終えられた茶会


立春を過ぎましたが、明日から週末にかけて寒くなるそうですね。インフルエンザも警報レベルの流行ということですから体調管理には気をつけたいですね。私は茶会が終わってちょっとホッとしているところですからより一層注意しないといけませんね。

さて、昨日東福寺退耕庵にて月釜の当番を務めさせていただきました。今回が私にとって初めての月釜の当番でした。自宅や松殿山荘では数えるのが面倒な程は茶会をしておりますが、場所が変わると随分と勝手も変わり苦労しました。

また、松殿山荘の公開の際の呈茶席とは違い、今回の月釜は基本的には年間会員の方ばかりが来られます。そうするとお客さまは茶席慣れした方ばかりということで、そういう面で点前される方は緊張されたことと思います。

私は特に緊張することはなかったのですが、急遽変更しないといけないことが多く普段では考えられない忘れ物をしてしまい焦りました。まあ、なんとか乗り越えられたので良かったのですが、気を付けないといけませんね。

それを見てお手伝いに来られていた方は、「普通どうにもならないところを何事もなかったかのように乗り切るのは凄い」と感心されていましたが、そんなことではない部分で関心されるように頑張らないといけませんね。

床4
今回の床です。(なお、東福寺退耕庵は『写真撮影禁止』です。この写真は許可を得て撮影しています)

普段から使用している部屋の場合、床の高さや壁の色、全体の雰囲気などが分かっているので、掛ける軸も考えやすいのですが、初めてのところは難しいですね。まあ、今回は想像していた軸ですんなり決まったので良かったのですが。

とりあえず、大きな問題も無く何とか終えることができてホッとしています。これも東福寺退耕庵や月釜の世話役の方々、お客様、流儀や社中の方、そして母に助けていただいたからです。本当にありがたいことでした。




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山荘流茶道教室

Author:山荘流茶道教室
京都市東山区にて山荘流の茶道教室を開講しております。
静かな環境で非日常を楽しめる教室を目指しています。

初心者の方から丁寧にお教えいたします。もちろん他の流派を習っていた方やブランクのある方も大歓迎です。

ご興味を持たれた方や習ってみたいなと思われた方は、どうぞ気軽にメールフォームからご連絡ください。

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