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正客となった際に道具などを尋ねるタイミング


昨日この記事を書こうとして寝てしまっておりました。
今日は先日の「主客のやりとり」のまとめです。前回は簡単な流れを書きましたが、今回は「道具を尋ねるタイミング」と「どれだけの道具について尋ねるか」ということにしぼって書いてみようと思います。前回と今回の記事を参考にして、茶道のことをそこまでご存知で無い方でも、少しでも茶席で会話を楽しんでいただければ幸いです。

なお今回は風炉の薄茶を前提として考えていきます。あくまでも山荘流の方法の一つですので、茶道を習われている方は、ご自身の流派の方法と比較して考えてみてください。
風炉の道具

まず挨拶がありますので、その際に一緒に床の間の飾り付けについて尋ねます。
山荘2
まず掛け軸、花、花入、その他(香合など)の順番で尋ねていきましょう。掛け軸は書もあれば絵の場合もあります。どちらも内容と筆者を尋ねます。この写真のように花が無い場合は花のことは勿論尋ねません。

そして釜のお湯を汲む際に、釜そして風炉のことを尋ねます。全体の形や鐶付(かんつき、釜の横にある出っ張り)の形(例えば茄子の形の鐶付など様々あります)、作者を尋ね、風炉も同じように尋ねます。例えば「お釜は真形(しんなり)ですね。どなたのお作ですか?」といったように尋ね、「風炉は鬼面(きめん)ですか?お釜によく合っていますが、作者は?」などと尋ねます。風炉に下に敷いてある板も焼き物の場合や蒔絵(まきえ)がされていればそちらも尋ねます。

さてお菓子を取り上げる際にお菓子の器について尋ね、お菓子を食べればお菓子の銘とどちらのお菓子かと尋ねます。お茶が出て、最後のお客さまが一口飲めば、お茶の銘(めい)とお詰(つめ)を尋ねます。これは人数などをみてそのタイミングにこだわり過ぎることなく尋ねてください。

そして水指の水を汲まれる時に、水指を尋ねます。棚があれば一緒に尋ねておきましょう。なお上の写真の棚は遠州好の冠棚です。水指は祥瑞(しょんずい)で京焼です。

水指の蓋が閉まれば、「ご両器(ごりょうき)拝見」とお願いします。ご両器とは茶器と茶杓のことです。前回も書きましたが、当流ではこのタイミングまで茶器と茶杓のお尋ねはしないこととなっています。他のお流儀の方とお話しているともっと前にお尋ねになっている方もいらっしゃるので、そうでない流派もあるのだろうなと思います。茶器は形(棗や中次など)、模様、作者などを、茶杓は銘と作者を尋ねます。

基本的にはこれだけの道具を尋ねておけば、ほとんどは網羅できています。蓋置(ふたおき)は青竹製のもの以外であれば尋ねることもあります。この辺りは数をこなして覚えていくしかありませんね。

覚えるときのコツとしては、道具を扱うタイミングでその道具を尋ねるということでしょうか。ただ床の間の飾り付けを最初に尋ねるのを忘れないようにしてくださいね。

文章にするのは難しいものですね…





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