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私の考える作法


今日は久しぶりに作法について書いてみようと思います。茶道を習われている方には「なんだそんなことか」と思われるかもしれませんが、つい疎かにしてしまいがちなことですから、お付き合いいただければと思います。

茶会などに招かれた際、形式的な作法に囚われ、本で読んだり(最近はネットで見たり)、習った作法を順番通り間違えずに行うことに集中してしまうことがあるかもしれません。先日、ある席で指輪をはめた方があり、ふと茶碗を持たれた際に「カチン」と音がしたことがありました。私は一瞬固まってしまいましたが、人によっては「カチン」ときてしまう方もあるでしょう。しかし、その方は茶道を結構な年数習われている方だったのですが、特に気にされる様子もなく普通にお茶を召し上がってました。

確かにその方は床の間の拝見などは慣れた様子でしたが、肝心なことが抜けてしまってられるように思いました。慣れてくると、どうしても気が緩んでしまうこともあります。
もし指輪やアクセサリーを外すのを忘れてしまったとしても、道具に当ててしまった時点で「しまったな」と思って、外すなりして欲しかったですね。その方は私より年齢も上で、茶道をされている年月も長い方だったので、私が言うのも失礼な話だと思い何も言えませんでした…たまたまその日は忘れていただけだと信じたいです。

一方で茶道は一度も習ったことがありませんという方に教えられることもたくさんあります。当教室にお越しになった方でお茶を召し上がる前に「いただきます」と仰った方がいらっしゃいました。当流ではお茶を飲む前に特に「いただきます」や「お点前頂戴します」などは言わずに飲むので、無言で飲むのが当たり前のように思っておりました。しかしそれを聞いて私は何かをいただく前には「いただきます」と言う、そんな当たり前のことを忘れていた自分を恥じました。

またその方は召し上がった後に「ごちそうさまでした。美味しかったです」と仰いました。知った風に「結構なお点前で」などと言う方がよくいらっしゃいますが、そんな借り物の言葉でなく自分の言葉で伝えてくださるというのは本当に嬉しかったです。皆さんも誰かに食事をご馳走になった時にはそういったことを仰ると思います。考えれば当たり前のことですが、つい「作法はこうだ」と考えてしまっていたのでしょう。

何事もそうかもしれませんが、ある程度慣れてくると「こんなもんか」と思ったりして、つい油断してしまうこともあるでしょう。また当たり前のことを忘れてしまうこともあるでしょう。しかしそういった時にこそ、一旦立ち止まって考え直すことも必要なのではないでしょうか?
形式だけを求めず、当たり前のことを当たり前にできるようなりたいものです。自戒を込めて…



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