道具が無くてもできる茶道のお稽古
今日は台風で大変でしたね。ちょうど雨がきつい時に私は体調を崩して寝ておりました。気圧が下がって調子を悪くされる方もあると聞いたことがありますが、それだったのかもしれませんね。
前回の初級編に続いて今回は上級編です。こちらは点前の順番をある程度覚えてから挑戦された方が良いように思います。またどこでもできるという訳ではないように思います。集中力のある人はどこでもできるかもしれませんが、私には無理ですね。
内容としては、目をつぶって(開けていても良いです)手を動かして、点前の順番を追っていく練習です。この時の私なりのポイントは、普段点前しているのと同じ速度で手を動かすことです。どうしても手に何も持っていないと、いつもより早くなりがちです。そこをぐっとこらえて、普段と同じ速度で、そして細かな部分にまで注意を払い手を動かしてください。
さてこのトレーニング方法のさらに上級編として、目をつぶり、手も動かさずに、普段と同じ速度で点前をイメージしてみる方法があります。頭の中で道具なども全てイメージして、全く普段と変わらない点前を行うのです。これは中々大変です。手を動かすとある程度身体で覚えている部分があるのでスムーズに手が動きますが(もっとも慣れていない方はそこまでいくのも大変ですね)、全てイメージの世界ですからそういった方法では先へ進みません。普段身体で覚えている感覚をイメージの世界に投影するというのでしょうか?そういった作業が必要となります。
なおこのお稽古ができるようになると、実際の点前の際に、自分の姿勢などの状態がよく分かるようになります。私はこのお稽古と一緒に、鏡を自分の周りにおいて点前することもしています。そうすることで、今自分がどういった風に見えているかイメージすることができるようになっていきます。能で言う「離見の見」というような状態でしょうか。
私も調子が良い時は、点前の途中で自分の全ての動きが、非常に細かな部分まで明確にイメージできることがあります。そういった時は点前が終わった後に何とも言えない満足感を味わうことができます。
まあここまでする必要は多くの場合ないかと思いますが、今当教室に来られている方は皆さん熱心ですので、今後そんなお稽古方法もお伝えしていく必要があるのかな?と思った次第です。
点前をするだけがお茶ではありませんが、重要な一つの要素であることは間違いないですからね。こんな方法もあるんだと参考にしていただければ幸いです。
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