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絽(ろ)の袴(はかま)


昨日は珍しく(?)少しお出かけしたのですが、私の日頃の行いの悪さが見事に現れた日となってしまいました。一緒に行ってくださった方の優しいお言葉に助けていただきました。こういった時にさりげなく優しい言葉をかけられる人になりたいものですね。

さて先日男性の角帯について書いた記事の中で袴をつければ帯はほとんど見えないという話をしましたので、袴のことを書いてみようと思います。
袴2
この写真は袴を前から見たところで、上の青いのが着物(長着)です。能役者の方などはこのように帯を見せずに着られます。結婚式などで着せてもらう時は帯が1センチくらい見えるようにすることが多いようですが、私はこのように着ています。
こうすると帯が見えるのは横の部分だけということになります。
袴1
こんな感じですね。しかしこれは手を上げてわざわざ見えるようにしていますので、実際はほとんど見えないと言ってしまって差し支えありません。なので無理に夏用の帯を買う必要はないと私は思っています。勿論、こだわりたい人やお金を持っている方はぜひ購入して、着物業界を盛り立てていただきたく思います。

さて、帯に夏用のものがあれば袴にもあるのだろうと思われるかと思います。ご想像通り、袴にも夏に着る絽のものがあります。しかし、こちらは帯と比べてもだいぶ値段がすることと、どこでも買える訳では無い為お持ちの方は少ないと思います。夏用でない袴でも結構な値段がするのに、夏用のまではとても手が出ないと思ってられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、私は袴も無理に絽のものを買う必要はないと思っています。
袴3
端切れの写真ですが、左が普通の袴のもの、右は絽の袴の生地です。色が違いますが、そんなに透け感は変わらないようにも見えますね。言われてみれば右のものはかすかに透けてるかも…というくらいでしょうか?実際、持ち上げて比べてみないとそこまで大きな差はないです。
袴4
絽袴の生地を持ち上げるとこんな感じです。こうすると透けているのがよく分かりますね。しかし着ると余り透けていると分からなくなってしまいます。
袴5
この写真で手に持っているのは、絽袴の生地ですが全然透けているようには見えませんね?実は向う側が暗いと全く透けているように見えないのです。なので朝や夕方などの太陽の角度が低い時間帯に着る時は日の光が透けて分かりますが、そうでない時間帯の場合ほとんど分からないと言えます。実際、絽の袴を着ていて気が付かれた方はほとんどいらっしゃいません。まあ気が付いても何も言われないだけかもしれませんが…

袴6
向うが明るいと左側のように透けますが、袴の生地が重なるとほとんど透けていません。

着物の本などに、着物(長着)や羽織が夏用(絽など)の場合、袴も絽袴でないとおかしいと書かれていることがありますが、無理をする必要はないと思います。礼装の時は気にするべきかもしれませんが、そこまで見た目が劇的に変わるものでもありません。着物(長着)は別ですが…
しかも、絽の袴は生地が薄いせいか普通の袴に比べると皺が戻りにくいように感じます。それに、絽袴だから涼しい!なんてことはありません。暑い日は何を着ていても(裸でも?)暑いですからね。

夏用の袴を持っていないから、夏は着物を着ませんというのは勿体無いと思います。ただ、着る時はどれだけ暑くても頑張って涼しい顔をして着ていただきたいですね。これが中々大変なのですが…



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Re:

>隠しコメントさま

コメントありがとうございます。
確かに男性の絽袴を見ることは少ないですね。想像するに、袴をつけなくても良い流派の方は夏場は着流し(道中は羽織を着られるのかも)、袴をつける流派の方は裏地なしの袴か洋服で茶会には行かれるのでしょう。そういえば裏地つき(無双織などと言いますね)の袴も見なくなりましたね。

実際この時期の茶会は私も洋服で行くことが多いですね。この時期は急な夕立やゲリラ豪雨が怖いので…自宅などでの茶会などでは絽袴を穿いています。お稽古の時は裏地なしの袴ですが…
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