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今日から10月…茶席での着物について思うこと


今日からいよいよ10月ですね。早いものでついこの間単衣(ひとえ)を着始めたと思ったら、もう袷(あわせ)の時期なんですね。

この衣替えの時期には色々考え方があり、迷う方も多いです。私は基本的に教科書通りに、6月と9月は単衣を、7,8月は薄物、それ以外は袷を着ております。旧暦に合わす方が良いと仰る方もいらっしゃいますが、新暦に慣れた方には中々大変だと思います。

お茶の世界では衣替えの時期をうるさく言われる場合もありますが、それぞれの体調や体質などの兼ね合いもありますから、人に無理を強いるのは茶の作法から考えても避けるべきと思います。ただ、そういった指摘をする人が多いのも現実ではあります。一般的な約束を知った上で、「外す」のもその人のセンスだと思います。私はそういったセンスが余り無いので教科書通りにしています。

ただ、袷の時期に薄物を着ているとさすがに違和感がある場合がありますので、そういったことはある程度注意された方が良いと思います。同様に11月に単衣を着ているのも避けた方が無難ですね。まあどちらも地域によっては普通のことの場合もあるでしょう。臨機応変が大事ですね。

さて衣替えと同様に茶席に着物を着ていく際の問題として、どの程度の格の着物を着ていくか?ということがあると思います。亭主(ホスト)を立てるべきか、客(ゲスト)を立てるべきか?ということに悩まれる方も多いでしょう。
「大事なお客さまが来られるので、自分の持っている上等な着物を着る」という考え方もありますし、反対に「大事なお客さまが来られるので、遠慮して少し格の低い着物を着る」という考え方もあるでしょう。私は前者の考え方ですが、「亭主がお客さまよりも良い着物を着ていてはいけない」と書かれた物を見たこともあります。これは流派の考え方によるのかもしれませんね。

個人的な意見ですが、茶席は着物の品評会ではありませんので「どちらが格が高いか?」を競う場所ではありません。華美にならず、ある程度の格を持った着物を着ることが相手への気遣いだと思います。私はどんな茶席でもそういった気持ちで臨むことが大事だと思っております。中には「今度の茶会は気楽な会だからこの程度の着物でいいわ」と考えられる方もいらっしゃいますが、「一期一会」という言葉があるように、その一席の為に努力されてきた方への敬意を忘れてはいけません。せめて「ある程度気楽な会ということだから、余りにも格が高い着物を着ていくと亭主や周りの方が恐縮してしまうかもしれない」と考えて欲しいものです。

結局着ていく着物が同じであっても、大きな違いだと思います。亭主にせよ、客にせよ、「この程度でええねん」という考え方は余り良いものでは無いように思います。点前をたくさん覚えることも大事ですが、そういった普段の考え方や意識も茶道では非常に大事なものだと考えております。




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