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茶席での作法(3)


このシリーズも3回目になってしまいましたね。もう少しサラッと終わる予定だったのですが、文章を書くというのは難しいですね。

お菓子の食べ方を前回お伝えしましたが、補足を1点。菓子きりで切って食べるお菓子もありますが、薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)のようなお菓子は当流では手で割って食べます。お菓子の大きさによっては(一口大であれば)そのまま食べることもあります。

昨日はお茶を飲んで茶碗を返すところまで書きました。
お茶を飲んだ後に茶道ではお茶の「銘(めい、お茶の名前)」と「お詰(おつめ、お茶を詰めた所≒販売店)」を聞きます。回答としては「銘は『雅の白』で、お詰は柳桜園です」といった感じです。これが分かれば(一般に販売しているお茶であれば)そこのお店に行って購入することができます。
なお正客が一口飲んだ時にお茶銘等を尋ねる流派もありますが、当流では全員が飲んでから尋ねます。飲む前聞いてしまうと楽しみが減るという考え方ですね(聞いてからどんなお茶だろうと飲むのも楽しみではありますが)。人数の関係で全員が飲まれる前に尋ねることもありますが、その辺りは臨機応変にいたします。

お茶が点てば使った道具をしまっていき、最後に使った茶器や茶杓等を飾ってもらえることもあります。そして亭主の方から挨拶があって茶席は終了です。正客の場所に座っていたら他のお客さまに「ありがとうございました」と挨拶される場合もありますが、周りの様子を見て必要なさそうであれば特に不要です。座って挨拶を待ってられるようであれば、一言挨拶しておけば問題ありません。

さて退出ですが、立つときには十分に気をつけてください。怪我をしてしまうといけませんし、茶室や道具に傷をつけても大変です。ゆっくりあせらず確実に立ってください。茶席の柱や障子、襖等を支えにしてはいけません(華奢にできているので破損させる恐れがあります)。
なお途中で亭主の方から足を崩しても良いですよと言われたら、崩してもらっても結構です。ただお菓子を召し上がる時とお茶を飲むとき位は正座をした方が良いでしょうね。もちろんお怪我をされている等無理な理由がある場合は無理に正座する必要はありません。

なお茶席だけに関わらず寺社仏閣やお城等、伝統建築の建物を訪れる際女性の方はピンヒールの靴は避けましょう。足元が悪い場合が多いのもありますが、建物や庭園の保護という意味でも重要です。尖っていなくても木材や植物、庭石などの表面を傷つけることがあります。傘等も注意が必要です。またリュックや大きな荷物はぶつかって物を傷つけることもありますので持っていかない方が良いですが、持って行く場合は特に注意を払ってください。
大切な文化財を次の世代に良い状態で伝えていくことは今を生きる人達の責任だと思います。


これで簡単に茶席での作法をお伝えしましたが、これが全てという訳でもありませんし、必ずこうしないといけないという訳でもありません。文章では伝わりにくいこともたくさんありますので、ぜひ一度実際に体験されることをおススメします。

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テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

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