fc2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今回の向付(むこうづけ)


昨日は中学・高校時代の友人と会い、今日は小学校時代の友人と会うことができました。小学校時代の友人はすぐ近所に住んでいるのですが、最近は私がバタバタしているせいでなかなか会えませんでしたが、今日は珍しく彼から連絡をくれてうどんを食べてきました。

さて今日は先日ご紹介した茶事の際の向付(むこうづけ)について書いてみようと思います。その時も書きましたが、向付の名前はお膳や折敷(おしき)などの「向こう」にあることからそう呼ばれていると言われています。

会席1
このように向こう側にありますね。今回は伊万里の器を使いましたが、現在では染付や祥瑞などの中国製のものから、黄瀬戸や織部・唐津などの日本製の焼物など様々な器が使われます。なお、会席の器に陶器を最初に使用したのは古田織部との説もあります。

器についてはそれくらいとしまして、料理の中身を見ていきましょう。
向付3
今回はハマチを湯引きにしたものに加減酢をかけたものをお出しさせていただきました。添えているのは「花穂紫蘇」です。向付は多くの場合、こういった生の魚に少し手を加えたようなものが出ます。寒い時期や朝に催される場合などは、火の通ったものが出されることもあります。

来られる方や会の目的によっては精進のもの(肉・魚を用いない)こともありますが、個人的には生の魚が一番好きです。

なお料亭などで「先付け」として出される場合、お刺身を出すことが多いと思います。しかし、茶席で出す場合は昆布〆めや一塩をして下味をつけておき、醤油よりも味の薄い加減酢などをかけて食べることが一般的です。

これは、その後この向付の器に他の料理を乗せる為であるとも言われています。少量の加減酢であれば次に同じ器に別の料理を乗せても味に影響はそうありませんが、醤油が残っている器には別の料理は余り乗せたくありませんね。他には昔の食料事情との関連を指摘する考えもあるようです。

まあどんなことでも、昔のことには分からない部分というのが多くあるものですね。

今回はハマチにしましたが、本当は鯛かヒラメか何かもっと白っぽい「これこそが白身の魚」と言える魚にしようと思っておりました。ただ、余り良い魚が見つからず、ハマチが非常に安くなっており、美味しそうだったのでハマチに決めました。

ちょっと心配だったのは「少し生臭いと感じる方がいるかも」ということだったので、湯引きにして、一塩をしておきました。また加減酢には数種の柑橘の汁を入れて爽やかな風味になるように工夫してみました。

しかし、盛り付けはいつも悩みますね。一応背の部分と腹の部分とを交互(前後と言った方が良いかもしれません)に盛り付けてみたのですが、もう少し良い方法があったようにも思います。この辺りは料理人をしている中学・高校時代の友人に色々と教えてもらわないといけませんね。





ランキング参加中です。
↓こちらのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村
いつもご協力ありがとうございます。




関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

> 隠しコメントさま

コメントありがとうございます。

確かに懐石の本などではほとんどが白身魚ですね。しかし、マグロは本によっては出ておりますし、鯖なども会記などにも散見されますね。
もっとも、遠州公などの時代であれば生の魚が今程は手に入らなかったからでしょう、貝焼き(ホタテなど)のような焼いたものが今で言う向付のようにして出されていたようです。

そういったことを考えるとその地域で取れる旬の魚であれば何でも良いようにも思います。ただ、余り主張し過ぎる味のものは避けた方が無難でしょうが。

「赤身魚はどちらかというと近海ではなく遠海に多いことや、近海にいる赤身魚(アジなど)は足が早いから」というのが懐石には余り使われなかった理由ではないか?と個人的には思っています。ちなみに蛇足ですが、マナガツオはイボダイの仲間だそうで、白身の魚です。関東では珍しいとも言いますが、どうでしょうか?

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

> 隠しコメントさま

コメントありがとうございます。

スーパーでも売っているのですね。関東では余り見ないと聞いていましたが、最近はそうでもないのかもしれませんね。
地域によって手に入る食材が違うので同じになる方が変なのかもしれませんね。その人が美味しいと思うものをお出しするのが一番のご馳走のように思います。珍しいものでもありふれたものでも、その人なりに一生懸命準備されたものなら流儀の「約束」と異なろうが嬉しいですね。
あ、でも偉い先生はそういう訳にいかないでしょうね…大変だろうなと思います。

くし鮑は「串鮑」のことと思われます。串に刺して乾燥させた所謂「干し鮑」でしょう。
しかし、それをどのようにして食べたのかは分からないですね。何か調理して食べたのか?それとも熨斗鮑のように乾燥させたまま食べたのか?酒の肴としてなら、そのままの方が良いのかもしれませんね。
プロフィール

山荘流茶道教室

Author:山荘流茶道教室
京都市東山区にて山荘流の茶道教室を開講しております。
静かな環境で非日常を楽しめる教室を目指しています。

初心者の方から丁寧にお教えいたします。もちろん他の流派を習っていた方やブランクのある方も大歓迎です。

ご興味を持たれた方や習ってみたいなと思われた方は、どうぞ気軽にメールフォームからご連絡ください。

リンク等について
当サイトはリンクフリーです。 画像・文章についても自由に引用していただいて構いませんが(「画像提供:東京国立博物館」とあるものを除きます)、引用元の表示とリンクをお願いいたします。
リンク
最新記事
検索フォーム
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Twitter
このブログの記事画像
このブログの最近の画像です。よろしければこちらの記事もどうぞ。
最新コメント
カレンダー
05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
広告
最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。